[新人戦]三重の注目、海星FW三輪翔真が選手権で得た収穫
ゲキサカ / 2017年1月30日 5時53分
[1.28 三重県高校新人大会準々決勝 海星高1-0 近大高専 伊勢フットボールヴィレッジ]
三重県高校サッカー新人大会の準々決勝が1月28日に行われた。今冬の全国高校選手権出場校である海星高と近大高専が対戦。海星が1-0で勝利し、2月4日に行われる宇治山田商高との準決勝へと駒を進めた。
「厳しい試合になるはず」。試合前、青柳監督が選手にかけた言葉が的中した。選手権に出場したため、新チームの発足は他に比べて遅く、連係はままならず。初戦となった先週の3回戦もスコアこそ3-1の快勝となったが、満足の行く内容とは言えなかった。加えて、今週は体調不良で練習参加できない選手も多く、この日は立ち上がりから右のMF桜井天海や、左のDF小澤和真がサイドを仕掛けたが、フィニッシュまで持ち込めない場面が続いた。前半32分にはPA左を抜け出したMF倉田人夢がゴール前に決定的なパスを入れたが、味方と合わず、スコアレスで前半を終えた。
決定打が出ないまま迎えた後半は、序盤から肝を冷やす場面が続く。2分にPA左外で近大高専にFKを与えると、DF福永聖也が左足で直接シュート。鋭い軌道を描いた一撃だったが、わずかに枠を外れ、失点を回避した。勢いづいた近大高専は以降も左MF山中慧と右MF田中蒼竜がスピードに乗った突破からゴールを狙ったが、「選手権に出た海星に勝ちたいという想いが強すぎ、空回りしたせいで、本来のプレーが出せなかった」(亀井俊彦監督)ことから、要所でのミスが続きゴールが奪えない。
耐える時間が続いた海星だったが、苦しい流れを断ち切ったのは10分のこと。昨季の選手権予選で5試合17得点を奪い、全国行きの立役者となったエースFW三輪翔真のプレーだった。チームメイト同様に今週は体調の不良のため満足に練習ができず。万全の状態とは言えなかったため、自身が主役になるのではなく、「声を出してチームを引っ張っていこうと考えていた」。また、本来は相手DF裏への飛び出しに長けたタイプだが、「今日はあえて、パスを多めにした」と新たに2トップを組むFW矢萩ルーカスを活かすべく、頻繁に後方に下がり、パスで攻撃を盛り上げた。引き立て役としての色を濃くする中でも要所はきちんと抑え、10分に右CKを獲得すると、利き足とは逆の左で上げたクロスをDF山田晋平が頭で合わせて先制に成功。終盤のピンチもあったが、無失点を保ち、白星を掴んだ。
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