[MOM2046]尚志MF長谷秀皐(2年)_コーチ陣の言葉胸に積極プレー。青森山田沈める決勝弾!
ゲキサカ / 2017年2月4日 21時33分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.30 東北高校新人選手決勝 青森山田高 0-1 尚志高 相馬光陽サッカー場A]
コーチ陣たちからの言葉を胸に大舞台で実行した技巧派MFが優勝決定弾を決めた。前半4分、尚志高はMF 松本雄真(2年)が右サイドのMF長谷秀皐(2年)へパスを繋ぐ。これを受けた背番号7が切り返しから思い切り良く左足シュート。DFに当たってコースの変わった一撃がGKの頭上を越えてそのままファーサイドのゴールネットへ吸い込まれた。
「あのシーンは毎回、いつも振り抜けなくて切り返して終わりだった。指揮を執ってくれた(コーチの)西田先生からあのシュートシーンの練習をしろと言われていて。今大会1ゴールも決められていなくて、この決勝で決められて良かったです」
これまでは右サイドからカットインしても打ちきれずに逆サイドまで流れてしまい、そこで切り返しても打ちきれないようなこともあったという。だが、この日はチャンスと見るや積極的にシュート。利き足と逆の左足は「狙えるレベルじゃない」というモノだったが、気持ちで打ち切った一撃がチームに歓喜をもたらした。
結果にはこだわっていた。「1回戦の時に途中交代したんですけど、西田先生に『練習とか練習試合とかで上手くても最終的には結果だから。結果取れないと試合には出れない』と言われて意識していました」。初戦はシャドーの位置で先発して後半は本来のSHでプレー。だが、チームが3ゴールを挙げる中で結果を出せなかった。チャンスはそう何度も訪れないと感じていたMFは決勝の立ち上がりに積極プレー。見事に結果を残して見せた。
この1点だけでなく、中盤でのキープも効いていた。2冠王者・青森山田高との試合に「前半ちょっとビビって慌てて蹴るシーンがあった」というが、それでもベンチに入っていた仲村浩二監督からの「行け」という指示に応える。ボールを受けると、多少強引にでもドリブル。持ちすぎてボールを失うこともあったが、それでも奪われたボールを奪いに来た青森山田DFを剥がして前進したことで相手を後退させる存在になっていた。
アドバイスを受けて、何とかしようとした姿勢が勝利の要因に。だが、周囲とのコンビネーションからゴール前に切れ込む武器を持つMFは、まだまだやれることがあると感じている。青森山田からの決勝ゴールに「ちょっと自信になりました」と微笑んだ長谷は「今大会は1点で終わっている。毎試合取れるようにしていきたい」。この日の成功体験を自信に、今後の試合でもまた結果を残せるように積極的に自分の良さを表現する。
(取材・文 吉田太郎)
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