清水の新守護神候補・六反、ビッグセーブ連発にも「自分が何もしないで勝つほうが好き」
ゲキサカ / 2017年2月4日 23時41分
[2.4 練習試合 柏0-1清水 指宿]
ビッグセーブ連発にも飄々としていた。清水エスパルスは主力組で臨んだ1、2本目の80分で柏に1-0で勝利。2本目の21分までゴールを守ったGK六反勇治は61分間をきっちり無失点に抑えた。
柏に押し込まれた立ち上がり。1本目の17分、18分と立て続けに好セーブを見せると、2本目の7分にもDF中山雄太から1本のロングスルーパスで抜け出したFWクリスティアーノのシュートを鋭い反応で弾き出した。
「最初の20分は柏のプレッシャーか、J1のプレッシャーか分からないけど、良くなかった。立ち上がりのピンチ、後半最初の1対1と、自分が抑えられたのはチームとしても大きかったと思う」
劣勢の時間帯をしのぎ、2本目11分に先制点。その後も安定感のあるセービングで柏攻撃陣を完封し、勝利に貢献した。それでも「いいセーブができたのは良かったけど、自分が何もしないで勝つほうがキーパーとしては好き。シュートを1本も打たれずに勝つチームが一番強いと思うので」と淡々と振り返った。
今月25日の開幕戦まで、J1クラブとの対外試合はこの柏戦のみ。「試合内容はどちらに転んでもおかしくなかったけど、若い選手が多い中、失敗で終えるより、成功で終えるほうがいい」。昨季、J2を戦ってきたチームにとって、J1クラブとの練習試合で得るものは多かった。
柏のクリスティアーノ、FWディエゴ・オリヴェイラ、FWハモン・ロペスというブラジル人トリオに対し、「3人の外国人選手はJ1でもトップレベル」と評した六反は「ボランチの2人も器用だし、後半の1対1の場面のように、センターバックの選手が30mの縦パスを入れられる。ものすごく良いチームだったし、『J2だとこのパスは出てこないよね』と話している選手もいた」と指摘。「去年は体験できなかったチームだと思うし、そういう感覚を負けて感じるのではなく、試合に勝って感じられたのは良かったと思う」と、その意義を強調した。
福岡でプロのキャリアをスタートさせ、横浜FM、仙台を経て今季より清水に加入。4クラブ目の新たな挑戦に「今まではどちらかと言うと守備の強いチームにいて、初めてほぼ攻撃にかけているチームに来た。そこは少しギャップがある」と、新鮮さも感じている。
「4チーム目になるけど、それぞれチームカラーがあるし、どのチームにもそのチームならではの伝統がある」。清水というクラブの伝統を聞かれた六反は「オリジナル10のチーム」と即答。クラブの環境やサポーターの歓迎にも満足しているようで、「施設や練習場は今まで一番いい。ご飯もおいしいし、景色もきれいだし、言うことない」と満面の笑みを浮かべた。
とはいえ、何よりも大事なのはピッチ上での結果。「もともとはJ1で結果を残して、タイトルを取ってきたチーム。今の立ち位置はそうではないと思うし、そこに早く戻らないといけない。少しでもその手助けができればと思っている」と力強く誓った。
(取材・文 西山紘平)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
S・ランスのエルスネル監督、来日3戦目での初勝利に「今までの試合からとてもよくなってきている」と改善に手応え
超ワールドサッカー / 2024年8月1日 1時48分
-
パスワークで鮮やかにゴール奪った済美、1回戦敗退で持ち帰る課題は「心技体の体」
ゲキサカ / 2024年7月29日 20時13分
-
3点先取の福岡U-18が猛反撃見せた清水ユースから逃げ切り、6大会ぶりのクラセン4強入り!!
ゲキサカ / 2024年7月27日 16時51分
-
流経大柏が求めるカップ戦で勝つ経験。NBCin堺ユースフェス初戦で堅守の名古屋を振り切り、まず1勝
ゲキサカ / 2024年7月21日 8時59分
-
「チームを勝たせるGKになるか、なれないかの差」。柏U-18GK栗栖汰志主将は1本を止めるGK、紙一重でも勝ち切るチームへ
ゲキサカ / 2024年7月8日 17時57分
ランキング
-
1なでしこJに本音「点の匂いしなかった」 代表OBが持論「消極的」…自分たちのスタイルの“迷走”【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年8月4日 11時30分
-
2【柔道】涙の阿部詩への〝誹謗中傷〟 金野強化委員長も不快感「全く理解できない」
東スポWEB / 2024年8月4日 3時40分
-
3競泳混合400mメドレー日本8位、池江璃花子「誇るべき結果」…アメリカが世界新
読売新聞 / 2024年8月4日 5時39分
-
4サッカー男子「23歳以下」女子は「無制限」のなぜ 1世紀近い歴史の差、将来は年齢制限導入も?
THE ANSWER / 2024年8月1日 14時33分
-
5パリ五輪・柔道「待て」をめぐる“疑惑の判定” 全日本柔道連盟の元審判員は、「あんな下手な判定はない」「背中を叩くのは基本中の基本」と指摘
NEWSポストセブン / 2024年8月4日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください