[MOM2047]昌平MF山下勇希(2年)_次なるブレイク候補の司令塔、昌平は今年も「7」に最注目
ゲキサカ / 2017年2月4日 22時25分
[2.4 埼玉県高校新人大会1回戦 昌平高 2-0 浦和東高 昌平高G]
磐田入りしたMF針谷岳晃が昨年背負っていた昌平高の背番号7。夏の全国高校総体での活躍をきっかけにU-19日本代表、プロ入りした針谷と同様、それ以上の成長曲線を描けるかはまだ分からないが、それでも全国大会で活躍して前任の「7」と同じステージに立つようなポテンシャルを持っている選手がいた。今年、昌平の「7」を背負うMF山下勇希(2年)だ。
昨年、右MFとして全国4強入りに貢献している山下はこの日、針谷と同じボランチのポジションに入り、一際目立つプレーを見せていた。コンビを組むMF河合友也(2年)のサポートを受けながら、中盤で誰よりもボールに絡んで躍動。得点こそすることができなかったが、「一瞬で相手の前にドリブルで入ること。そうすれば自分の方が有利になって前に進めるかなと思っていつもやっている」というファーストタッチでDFを剥がして前進し、縦パスを何本も通して終了間際にはスルーパスをMF原田虹輝(1年)へ通してアシストも記録した。
ケガを抱えながらのプレーだったこの日の後半にはボールロストも見られたほか、セットプレー、キックの精度など針谷にはまだまだ及ばない部分もある。だが、DFに寄せられていてもボールを失わずに判断よくキープ、パスを繰り出し、相手の意表を突くキックモーションから縦パスを連発。そしてワンツーから一気にPAまで割って入っていく強さなど針谷と同様、また違う良さも見られた。加えて印象的だったのが守備面。相手のカウンターに対応すると、ボールホルダーにタイミングよくチャージして何度もインターセプトしていた。
藤島崇之監督が「山下は良くなってきました。針谷と違う良さがある。針谷も『絶対に山下はオレより上手いですよ』と言いますから。あと彼はプレスをかけられるんですよ。(今日も)全部潰していましたね」と認める存在。「7」については本人も意識しているというが、全て同じプレーをするつもりはない。「去年、針谷選手から色々たくさん吸収できた。(特に)針谷選手はボールタッチとボール受けるのが上手いので、そこからの縦パス。自分は縦パス上手くなかったんですけど、ノールックとかでどんどんつけて攻撃が活性化できるようにしていきたい。でも、同じプレーをするつもりはないんで、自分のいいところはやって、学ぶべきところは学んでレベルアップしていきたい」と意気込んだ。
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