[新人戦]大黒柱不在も「いないから負けた」とは言わせない!鹿児島城西が龍谷に3発逆転勝ち!
ゲキサカ / 2017年2月10日 18時41分
[2.10 九州新人大会予選リーグ第1節 龍谷高 1-3 鹿児島城西高 佐賀県総合運動場陸上競技場]
平成28年度 第38回九州高校(U-17)サッカー大会(九州新人大会)が10日、佐賀県内で開幕。予選リーグ第1節が行われ、開催地・佐賀第1代表の龍谷高と1月の全国高校選手権16強の鹿児島城西高(鹿児島2)との一戦は鹿児島城西が3-1で逆転勝ちした。
立ち上がりは経験したことのないような雪上での試合に戸惑ったが、前半のうちに立て直した鹿児島城西が逆転勝ちした。試合開始2、3時間前ほどに降り出した雪。それは徐々に強まり、あっという間にピッチを白く覆った。九州勢、特に南国・鹿児島の鹿児島城西の選手にとってはほぼ経験したことのないような、雪上サッカー。その試合開始直後に鹿児島城西は失点してしまう。
龍谷の10番MF横山順主将(2年)の絶妙なパスで相手の背後を突いたFW矢上駿(2年)が右足で先制ゴールを流し込む。本格強化4年目で九州大会初出場の龍谷がいきなり初得点。太田恵介監督が「最初10分で点取るという狙いを持ってやったので、入りのところで雪もあったし、背後背後で行こうというのは狙い通りだった」という形でリードを奪った。
鹿児島城西は雪のピッチでバウンドしたボールの跳ね方にディフェンス陣が慣れないうちにリードを奪われた。龍谷はさらに畳み掛ける。3分にも横山がDFラインのわずか後方へパスを通し、矢上が決定的な左足シュート。だが、九州屈指の守護神、鹿児島城西GK泉森涼太(2年)から連続ゴールを奪うことはできない。
逆に鹿児島城西は11分に左CK後の混戦から注目MF大脇瑞城(2年)がシュート。これがDFにクリアされる前にゴールラインを越えたという判定で1-1の同点となった。鹿児島城西は相手のロングボールへの対応が安定せず、23分には右サイドを日高諒也(2年)に抜け出されるなどピンチも。だが、慣れとともに守備の安定感が高まると、サイド攻撃で後方の選手が追い越す動きを繰り返すなど、活動量多い攻撃で流れを引き寄せる。
後半4分にはMF山田清貴(2年)の左CKをファーサイドのCB多持翔真(2年)が頭で折り返し、これをFW津留優晴(2年)が右足で決めて2-1。その鹿児島城西はベンチから再三「蹴らせるな!」という声が飛んでいた。小久保悟監督が「(相手は)長いボールが多くなっていたのでそこを抑えに行こうと。風上に立って相手のボールも伸びないので。奪うことができて相手のコートで試合ができたと思います」と説明したように、津留を筆頭とした前線からプレッシングで相手の攻撃を封鎖。敵陣に押し込んで試合を進めていく。
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