1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

「LETHAL FINISHER」風間監督から学んだ“頭の技術”と工夫、そしてこだわり

ゲキサカ / 2017年3月7日 21時0分

風間八宏監督が高校生たちを直接指導

 高校年代トップクラスのフィニッシャーであるFW梅津凌岳(京都橘高)、FW宇津元伸弥(鵬翔高)の表情は硬くなったり、困惑したようになったり、そして時折、パッと明るくなったりした。日本の「得点力不足」を解消するために“フィニシャーをつくりあげる”ことを目的に、「JFA Youth & Development Programme(JYD)」事業の一環としてNIKEが開催している「LETHAL FINISHER MASTERCLASS」の第2回は彼らがグッと伸びるための「気づき」を得るトレーニングとなった。

 2月19日に開催された「LETHAL FINISHER MASTERCLASS」のゲスト講師を務めたのは元日本代表MFであり、今年から名古屋グランパスの指揮を執る風間八宏監督。緊張した面持ちで挨拶した梅津と宇津元は直後から終了まで“頭の中の技術”の認識が甘かったこと、自分達の足元の技術も全く足りていないことを痛感させられる。

 まず行われたのは、PA内でDFにマークされた状況でボールを受けてシュートを決めるトレーニング。当初はDFのマークを離すために必要以上に走り回っていた2人だが、風間監督のわずかなアドバイスによってマークする相手を少し動かすことができれば、その瞬間にDFとの距離を広げ、ボールを受けるに十分なスペースを作り出すことができることに気づく。

 その後トレーニングは発展し、動くスペースを制限してPA内に作られた2~3mのコーンの中で駆け引き。一見スペースがないような状況下だが、DFを動かし、パサーとのタイミングを合わせられればボールを受けてゴールを奪うことができた。ただし、その狭いスペースの中で思い通りにボールを止めて、一瞬だけ離れたDFが対応する前に正確にシュートを蹴り込む技術、身体の動きが必要。この後の2対1や4対4でもDFが一歩下がった瞬間に相手との距離を離したり、背中を取ったりするなど、彼らはいつ、どこへ、どのように動くのかを学びながらシュートを撃ち続けた。

 2人にとっては普段意識していなかったような視点。最初は戸惑い、それを解決し、そしてゴールに結びつけた。風間監督に言わせれば、相手が引いている状況や厳しいマークされている状況でもちょっと工夫をすれば、シュートを打つだけのスペースを作り出すことはできる。「頭の中に技術があるっていう言い方をするんですが、その認識を変えるだけで今言っていることは難しいことではないからね。(打開するのに)場所はいらないし、組織が重んじられるけれど、組織というのは個人の集合体だから。そこのところを破れるように個人戦術を磨いていかなければいけない」。現在よりも、もっともっと細かいところまで意識すること。それだけでフィニッシャーとして変わることができる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください