豪快PKの鳥栖FW豊田、元同僚と対峙し「自分の蹴る方向は理解されているので」
ゲキサカ / 2017年4月1日 22時43分
[4.1 J1第5節 FC東京3-3鳥栖 味スタ]
昨季までのチームメイトが守るゴールのド真ん中に思い切り蹴り込んだ。サガン鳥栖は前半4分、PA内でFWビクトル・イバルボがDF森重真人に倒され、PKを獲得。キッカーを務めたFW豊田陽平は右足を振り抜き、パワーシュートをゴール中央上に叩き込んだ。
「自分の蹴る方向は理解されているので、一番確率の高いところを選んだ」。FC東京のゴールを守るのは昨季まで鳥栖に所属していたGK林彰洋。3年半、同じチームでプレーし、お互いの癖も分かり合っているからこそ、渾身のキックを中央に突き刺し、キッカーに向かって左に飛んだ林の裏をかいた。
豊田の今季初ゴールで先制した鳥栖はその後も積極的なプレッシングでFC東京にチャンスをつくらせず、狙いどおりの試合運びを見せた。ところが後半25分に追いつかれると、同31分には豊田とGK権田修一の連係ミスから勝ち越しゴールを献上。相手CKをゴール前で豊田がヘディングでクリアすると、ほぼ真上に浮き上がったボールに飛び出してきた権田と豊田がかぶり、こぼれ球をMF橋本拳人に押し込まれた。
試合後に権田が「映像を見たら(豊田が)完全にフリーだった。自分が出る必要はなかった」と反省した失点。後半41分にもGKとDFの連係ミスから3失点目を喫したが、ここから驚異の粘りを見せ、後半43分、45分の連続ゴールで追いつき、勝ち点1をもぎ取った。
「失点の部分で僕が絡んだり、連係ミスがあったりして失点を重ねた」。そう反省する豊田だが、終盤の2得点はいずれも豊田の高さが生きた形だった。後半43分のゴールはMF原川力のロングフィードを豊田が頭で落とし、FC東京の連係ミスからこぼれ球をMF鎌田大地が押し込んだ。同45分の同点弾もイバルボの左クロスに豊田が競り勝ち、頭でつないだボールを途中出場のFW趙東建が技ありの右足ヒールで流し込んだ。
ここまで複数得点がなく、4試合で計3得点だった鳥栖が1試合で3ゴール。加入2戦目のイバルボは「カリアリのときと比べればコンディションは50%ぐらい」(マッシモ・フィッカデンティ監督)だが、2得点に絡むなど徐々にチームにフィットしてきている。
「ネガティブであり、ポジティブであり、ポジティブの割合のほうが多かったかなと思う」。そう試合を振り返る豊田は「点を取れるときもあれば取れないときもある。欲を言えば、もっと取れた試合。僕も反省して、切り替えて次の準備をしたい」と、視線を前に向けた。
(取材・文 西山紘平)
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