“レアルが勝ちます”その理由は!? 玉乃淳の「クラシコ」はココを見ろ!!
ゲキサカ / 2017年4月17日 12時0分
世界中が注目するレアル・マドリーとバルセロナによる「クラシコ」が4月23日にレアルのホームであるサンティアゴ・ベルナベウで開催される。世界を熱狂させる一戦は、リーガ・エスパニョーラやプレミアリーグの配信を行っている『スポナビライブ』でライブ中継。今回は、アトレティコ・マドリーの下部組織でプレー経験を持ち、現在は『スポナビライブ』の解説者も務める玉乃淳氏に、優勝の行方を大きく左右するクラシコの見どころを独自の視点で紹介してもらった。
※記事は3月31日の取材時点の情報に基づいています
■テーマⅠ クラシコの魅力…『“優等生”が“悪ガキ”になる』
僕は今シーズン前半にカンプ・ノウで行われたクラシコ(2016年12月3日、バルセロナ1-1レアル・マドリー)を現地で取材しましたが、本当に雰囲気がすごかったですね。言い方は少し悪いですが、本気でお互いのことが嫌いなんだろうなというのが伝わってきました。街中でライバルチームの選手に会ったら、普通なら『おー、あのチームの有名選手じゃん!!』と握手やサインを求めると思いますが、レアルとバルサの関係で、それは絶対にない。もし相手の選手を見かけたら罵声を浴びせたり、石を投げつけたりするくらい、お互いのことが嫌いだと伝わってきます。レアルにはアトレティコ・マドリーとの「マドリード・ダービー」もあって、僕はアトレティコの下部組織に在籍していた時期があるので分かるのですが、レアルはアトレティコのことを相手にしていないんですよ。本当に嫌いで、意識しているのはバルセロナなんです。
それはピッチ上にも反映されます。普通の試合なら自分たちの良いところを出し、プレーを楽しむこともありますが、クラシコでは相手を“こてんぱん”にしたい気持ちが強く、レアルだったらメッシを、バルサだったらクリスティアーノ・ロナウドを“こてんぱん”にしようとします。相手の良いところをつぶそうとするから、スペクタクルなプレーは見えづらく、意外とガチガチな試合が多くなりますが、だからこそ、いつもと違う両チーム、選手たちが見れると思うんですよ。
例えばメッシには、華麗で、うまくて、きれいなイメージがありますが、ダークになる瞬間があります。クラシコだからこそ見せる本性や荒い部分、プレーだけでなく言葉づかいも荒く、表情も険しくなる。そんな選手たちの本性を見られるのはゾクゾクするし、それは画面越しでも伝わってくると思います。普段は“優等生”で“お利口さん”な選手たちが急に“やんちゃ”になるんです。彼らは何百人、何千人、何万人という選手を蹴落としてトップに立っているわけで、負けず嫌いなのは間違いない。その本性を出し、ピッチに立つ22人全員が“良い子ちゃん”から“悪ガキ”になる、こんな面白い試合はないですよ。
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