遠慮はもういらない。チャレンジ、突破誓う高校選抜FW飯島陸
ゲキサカ / 2017年4月15日 7時27分
どんな試合でもチャレンジする。自分の武器で勝負する。日本高校選抜のFW飯島陸(前橋育英高3年)は昨年度の全国高校選手権で2年生ながら名門の10番を背負ったテクニシャン。緩急を活かしてDFを置き去りにするドリブル、ラストパスなどが特に注目される飯島は、選考会で守備面のプレスバック、ハードワークする姿勢も認められて日本高校選抜欧州遠征メンバーに選出された。
13日の第55回デュッセルドルフ国際ユース大会開幕戦で飯島は交代出場。献身的な守備を見せたものの、攻撃面では不満の出来だった。「(黒田)監督からも途中から出てもっと仕掛けろ、と言われていたんですけども、全然仕掛けられなくて遠慮してしまっていたので全然良くなかったですね」。
相手の厳しいチェックを受ける形となってしまい、スピードに乗ったドリブルで局面を打開するようなシーンを増やせなかった。終盤には右サイドでスペースへ飛び出してからの足裏パスによって決定機を演出したが、存在感を発揮するまでは至らず。それでも、今回の欧州遠征で一戦一戦少しずつ良くなってきているという飯島は、よりチームに貢献するためのポイントに積極性を挙げた。
「遠慮しちゃったりすると自分の良さは全然出せないです」。敗れた全国高校選手権決勝、今回の欧州遠征とどこかで遠慮してしまう悪癖が出てしまっている。攻守において献身的に走り回ることももちろん重要。だが、自分の良さを出していかなければ、よりチームに貢献することはできない。
どんな試合でもチャレンジすることは今年、自分に課していることでもある。「もっと点取るところとかは取っていかないとダメですし、もっと自分の良さの仕掛けながら周りを使っていったりとか、自分で突破していくこと。海外行ったら個人の力とか必要になってくると思うので、個人で突破するところを今年は意識していきたい」
将来、海外でプレーすることは憧れ。「(先輩のインゴルシュタット)渡邊凌磨くんも海外でやっていてもう少しで出られそうですし、細貝萌選手とかもガンガンやっていたので。そういうところは憧れですね」。将来のためにも今自分の何が通用するのか積極的に試すこと。まずは15日の2試合へ向けて「チームとしての共通意識しているところの守備とかは続けていきたいんですけど、攻撃のところは自分から仕掛けていくところとかは見せていきたい」。初戦とは違う積極性で相手DFを振り回して、高校選抜にゴールをもたらす。
(取材・文 吉田太郎)●日本高校選抜欧州遠征特設ページ
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