[関東]選手権優勝も強烈な悔しさで芽生えた“なにくそ根性”…国士舘大MF川原良介が「意識していた」形で大学初ゴール
ゲキサカ / 2024年5月5日 15時14分
[5.4 関東大学L1部第4節 日本大 3-4 国士舘大 味フィ西]
青森山田高で高校日本一に輝いてから4か月、国士舘大MF川原良介(1年)は4日の日本大戦(○4-3)で関東大学リーグ初ゴールを記録した。1年生ながら開幕スタメンデビューを果たすなど順調なスタートを切っているが、“なにくそ根性”が原動力になっているという。
川原は3年次の全国高校サッカー選手権で決勝を含む全5試合に先発出場し、優勝に貢献。しかし、大会後の高校選抜メンバーには38人の候補リストにさえ入ることができなかった。この事実が川原の闘志を燃やす。
「めちゃめちゃ悔しくて、高校選抜に選ばれている奴らよりも早く(大学で試合に)出るという反骨心みたいなのが芽生えて、なにくそ根性で今までやってきた」(川原)
するとその意気込み通り、開幕節でスタメン入りを果たす。本人は「開幕から出られるとは思っていなかった」と正直な心境を明かしつつ、持ち味とするドリブルが大学でも通用するという手応えを日々の練習から感じていたという。また、大学では高校と比べてフィジカルやスピードの違いを強く感じているというが、「やってみたら結構通用した部分もあった」と話すように公式戦に出場するなかでドリブルの自信も深まった。チームメイトからの信頼も得ているようで、日本大戦では左サイドでボールを受けると「仕掛けろ!」という声を何度も受けながら相手守備陣に挑んでいた。
そして日本大戦の後半39分、高校時代からの課題を払拭する形でゴールを決める。「右からクロスが上がる時にサイドに張ってしまって中に入れていない」とこれまでの自身を見つめた上で「点を取るには中に入って貪欲にゴールを目指す必要があるので、そこは意識していた」と振り返る。まさに右からのクロスが中央に流れてきたところを押し込む形だった。「素直に嬉しかった」という一発はこの時点で4-1とリードを広げるものだったが、チームはその後4-3まで追い上げられたこともあって重要なゴールとなった。
強烈な悔しさから迎えた大学生活は始まったばかり。川原は将来の目標として海外でのプレーを挙げ、ゴールなどの結果を残すだけでなく、フィジカル面や仲間への発信力の強化にも意欲を示す。とどまらない向上心を持つドリブラーは国士舘大での成長を誓った。
(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集
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