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1年で順天堂大を中退…勝負の世界へ飛び込んだYS横浜の19歳MF小松駿太の覚悟

ゲキサカ / 2017年4月24日 13時1分

中盤からドリブルで持ち込む小松

[4.23 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会1回戦 YS横浜1-2筑波大 BMWス]

 今がそのときだった。大学を中退し、勝負の世界へ飛び込む決断をした。Y.S.C.C.横浜のMF小松駿太は順天堂大を1年で中退し、今季からYS横浜でプレーしている。大学を辞め、セレクションを受けた末に叶えたJリーガーになるという夢。現在はJ3という場で結果を求め、チームからの期待を背に日々励んでいる。

 横浜F・マリノスユースから順天堂大に進学した小松。同期のFW旗手怜央(2年=静岡学園高)やFW浮田健誠(2年=柏U-18)らと切磋琢磨し、関東大学リーグの開幕節からベンチ入り。第4節では先発デビューも飾った。しかしその後はなかなか出場機会を得ることができず。ピッチから遠のくなかで、募った思いは「あのときJ3にいっていたら……」というものだった。

 高校3年生時、J3クラブからオファーが届く可能性もあったが、それを待たずに大学進学を決断。「そのお話を待っていると大学にはいけなくなってしまう時期だったので、大学へいくことを決めたのですが、(進学後の)明確な目標などが設定できなくて、ずっと“あの時あぁしておけば良かったな”というのがあったんです」と言う。

 もしも大学進学ではなく、Jの舞台で勝負をかけていたら、今とは違う未来があったのかもしれない。夏頃から大学中退という選択肢を考え始めた小松は、横浜FMユースの監督だった松橋力蔵氏や、これまで指導を受けたコーチなどに相談。「夏くらいから考え始めて徐々に募ったというか、想いが強くなったので行動するべきかなと。思い切ってチャレンジすることを決めました」。決断すると11月には順大の堀池巧監督の元へ報告にいった。指揮官からは「よく考えた結果なのか?」と問われたが、決意は揺るがず。今年1月に正式に順大を中退した。

 その後はJクラブ入りを目指して、3チームのセレクションに参加。そしてYS横浜から“合格”を受け取った。YS横浜の樋口靖洋監督は「セレクションで彼のプレーを見たときに、サッカーに対する能力、パフォーマンスについては十分にJ3で通用するということで、彼を取りました」と言う。しかし大学を中退して、J3クラブ入りというのは異例のこと。

 指揮官は「彼には覚悟を持って、自分の道を変えたのだろうから、その覚悟をもって我々のチームで頑張れと言いました。うちのチームは正直、このチームで頑張ってチームとして、次のステップに上がることも大事なのだろうけれども。むしろこのチームで活躍することによって、次のカテゴリーに進む、いわゆるクッションみたいなチームなんだよと。だからうちのチームで試合に出られなかったら、お前の将来もサッカーを選べないと思うし、ここでどれだけ頑張れるか。どれだけ自分のプレーを表現できるか、というところに集中してやりなさいという話はしました」と明かした。

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