岩崎悠人が卒業した今年も「絶対に」全国切符を獲る。新生・京都橘が5ゴールで京都8強入り
ゲキサカ / 2017年5月15日 12時18分
[5.14 総体京都府予選4回戦 京都橘高 5-1 洛南高 立命館宇治高G]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)京都府予選4回戦が14日に行われ、2連覇を目指す京都橘高と洛南高が対戦。前半30分にFW関野竜平(2年)が決めた先制ゴールを皮切りに5点を奪った京都橘が勝利した。京都橘は準々決勝で久御山高と対戦する。
「まだまだ勝負に対する厳しさが足りない」。試合後、米澤一成監督が喜びよりも先に課題を指摘したように、大勝を喜べる試合ではなかった。京都橘は序盤からボランチの梅津凌岳(3年)や左SB河合航希(3年)を中心に流れるようなパスワークで試合の主導権を握ったが、梅津が「相手を押し込んでも、ゴール前で崩し切ることができなかった。もうちょっとサイドが積極的に崩しに行くべきだった」と振り返ったように、シュートまで持ち込めず。深い位置まで攻め込んでも、DF中井優作(3年)らを中心にゴール前を固めた洛南の守備を避けて、パスを選択するシーンが続いた。
閉塞感を打開したのは、スタメンに抜擢されたルーキーのMF高木大輝。スピードを活かした突破で、洛南の守備網に穴を空けると、他の選手も「相手を引き寄せてから、はがしてパスを出す。これを繰り返すことで、最後のシュートやクロスの場面でフリーの選手を作ることができた」(MF篠永雄大、2年)と攻撃に工夫をこらし、見せ場を作り始めた。すると、前半30分には右サイドのDF大塚陸(3年)を起点に、篠永、梅津と繋いで、左サイドにボールが展開。ラストは河合が入れたクロスをFW関野竜平(2年)が頭で合わせて京都橘が先制した。
攻撃への意識を強めた後半は、後ろから前に飛び出す意識も高まり、厚みのある仕掛けで洛南を圧倒。9分には、FW輪木豪太(3年)の右クロスを反対サイドのMF土井翔太(3年)がゴール前に落とすと、関野が難しい体勢から決めて、洛南を引き離した。21分には、高木の突破のこぼれ球を篠永が拾って、右サイドへスルーパス。フリーで抜け出した輪木が決めてリードは3点差に。25分には洛南MF早坂千紘(2年)に技ありなミドルシュートを決められ、1点を返されたが、以降も攻撃の手を緩めず、FW山田剛綺(2年)とDF松下廉(3年)が加点。終わってみれば、5-1という大差で試合を終えた。
12年度選手権で準優勝を果たして以来、堅守速攻がチームの特徴となっていた橘だが、今年は例年とは違う。準優勝時した翌年はGK永井建成、FW小屋松知哉(ともに現・京都)という攻守の二枚看板が君臨。2人が卒業した後も、GK矢田貝壮貴(現・大阪体育大)、FW岩崎悠人(現・京都)がスタイルを支えた。
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