宮城開催の全国総体は“特別な大会”。 震災後、毎年東北遠征行う大阪桐蔭が前回王者・大阪学院撃破!!:大阪
ゲキサカ / 2017年5月16日 22時16分
[5.14 総体大阪府予選6回戦 大阪桐蔭高 1-0 大阪学院大高 J-GREEN堺]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)の大阪府予選は14日に6回戦を行い、14、15年優勝の大阪桐蔭高と16年優勝の大阪学院大高との一戦は1-0で大阪桐蔭が勝った。大阪桐蔭は21日の準々決勝で大阪産大附高と戦う。
前回王者と前々回王者が激突したベスト16の注目カード。大阪桐蔭のMF西矢健人主将(3年)は「先週ちょっと浮ついた部分があったんですけど、きょうは試合前からいい雰囲気でできた。アップも工夫して(大阪)学院は最初から来るんで、スロースタートじゃダメなんで、そういうところもしっかり自分達で対策とってアップからやれたと思いますし、最初に失点して相手のペースにならなかったのが良かったと思います」と振り返った。
立ち上がりから出足の良い攻守をしてくる大阪学院対策として、自分達が良い入りをできるように、自発的に通常よりも早い集合時間を設定して準備していたという大阪桐蔭は、相手に飲み込まれることなく、試合を進めることに成功した。大阪学院はスピードのあるFW山見大登や10番MF乾昂汰(ともに3年)を中心に攻めてきたが、大阪桐蔭は元FWの田中智也と寺井雄紀(ともに3年)の両CBや右SB神戸康輔(3年)が相手をゴールに近づけない。
また、西矢とMF北田大亜(3年)が正確なパスで攻撃をコントロールする大阪桐蔭は、右のドリブラー、MF菊井悠介(3年)や鋭い抜け出しを見せるFW今岡陽太(3年)が大阪学院ゴールへ迫った。頑張りどころで良く走り、身体を張る大阪学院も、DF岸本拓真(3年)やMF和田圭祐らが集中した守りを見せて対抗。拮抗した試合は0-0のまま前半を折り返したが、後半開始直後に大阪桐蔭が先制する。
右サイドからカットインしたMF木村勇大(2年)のスルーパスから今岡が先制ゴール。その後もワイドを活用した攻撃から2点目を狙う大阪桐蔭に対し、1点を追う大阪学院はセットプレーから得点チャンスを増やす。だが、GK藤本諒哉(3年)が好セーブを見せるなど大阪桐蔭は1点を許さない。田中が「苦しい時こそみんな声出しているし、(普段から)言われている分、他のチームよりできていると思います」と語ったように、逆境でよくまとまって力を発揮した大阪桐蔭が1-0で勝利。2年ぶりの全国大会出場へ一歩前進した。
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