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伝統の4原則を徹底。そして「勝ちたい」想いの強さで勝った鹿児島実が、鹿児島城西との「決戦」を延長戦で制す!

ゲキサカ / 2017年5月27日 7時30分

延長後半アディショナルタイム、MF副島龍太郎の決勝点を喜ぶ鹿児島実高イレブン

[5.26 全国高校総体鹿児島県予選準決勝 鹿児島実高1-0(延長)鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場A]

 26日、平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)鹿児島県予選は準決勝を行い、延長戦の末、鹿児島実高が前回優勝の鹿児島城西高に1-0で勝利。鹿児島実は27日の決勝で2年ぶりの全国総体出場を懸けて神村学園高と戦う。

 0-0で突入した延長戦の後半9分に鹿児島実は好守を連発していたGK有村海斗(3年)を“PK戦要員”のGK林幹太(3年)へスイッチ。緊迫した攻防戦はPK戦決着へ向かおうとしていたが、アディショナルタイムにこの試合唯一のゴールが生まれる。

 鹿児島実は中央から連続攻撃。MF副島龍太郎(2年)、MF福井悠(2年)が立て続けにシュートへ持ち込もうとしたが鹿児島城西の青い壁がいずれもブロックする。試合を通してほぼ決定機を作らせていなかった鹿児島城西だが、「最後ついていけなかったですね」(小久保悟監督)。クリアしきれなかったボールがゴール前にこぼれ、最後は副島が右足で冷静に名手・泉森涼太(3年)の右横を破った。

「ずっと応援してもらっていたので感謝の気持ちを込めて行きました」という副島が大応援を繰り広げていた応援席へ向かって歓喜のダッシュ。ベンチ前では森下和哉監督やコーチングスタッフ、控え選手達が飛び上がって喜び、大興奮のスタンドの前では鹿実イレブンの笑顔が弾けていた。

 森下監督が「決戦」「決闘」と評していた鹿児島城西との伝統校対決。試合後に森下監督は改めて「戦いなんで。サッカー云々ではない。どっちが勝ちたいかの試合」と強調していたが、その言葉通りの「戦い」となった。

 ボールを保持して攻める鹿児島城西がサイドから攻撃を繰り出したのに対し、鹿児島実は球際激しい守りで迎撃。気持ちが前に出すぎてファウルになることも少なくなかったが、鹿児島城西に自由な攻撃を許さない。

 そして攻撃ではロングボールを蹴り込んでセカンドボールを自分たちに傾けようとする。これは鹿児島城西のU-18日本代表CB生駒仁主将(3年)らに跳ね返されていたが、それでも生駒が「自分たちはセカンドボールをなかなか拾えずに2次攻撃、3次攻撃を受けてしまっていた時があった」と振り返ったように、堅守・鹿児島城西に圧力をかけることにも成功していた。

 鹿児島実は前半19分、DFと上手く入れ替わったMF峰松朋哉主将(3年)がPAへ潜り込んだが、シュートは生駒が身体を張ってブロック。内転筋の痛みを抱えたまま強行出場した生駒がベストのコンディションではなかった鹿児島城西だが、それでも相手に飲み込まれることなく守り、決定機を作らせない。

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