湘南は山形FW中山のAT弾で首位浮上ならず…“24年目で初移籍”のMr.モンテは古巣に苦杯
ゲキサカ / 2017年5月27日 18時25分
[5.27 J2第16節 湘南0-1山形 BMWス]
10位モンテディオ山形が敵地で2位湘南ベルマーレを1-0で下し、今季初の3連勝を飾った。互いに譲らずスコアレスで進んだが、途中出場のFW中山仁斗が後半アディショナルタイムに決勝点をマーク。湘南は2試合ぶりの黒星を喫し、暫定での首位浮上のチャンスを逃した。
湘南は前節の松本戦(2-1)と同じスターティングメンバー。3試合連続で4-3-2-1を採用し、首位浮上を目指した。対する山形も前節の山口戦(3-2)からの先発変更はなし。フォーメーションも3-4-2-1を継続した。
また、湘南のベンチではチョウ・キジェ監督の隣に、山形から今季加入した高橋健二ヘッドコーチが座った。“ミスターモンテディオ”と呼ばれる高橋氏は山形県出身者初のプロ契約選手として、1994年に前身のNEC山形に加入。旧JFL時代、J2参入、J1昇格争いなど黎明期のクラブを支え、2006年まで13シーズンにわたって山形一筋でプレーした。現役引退後は2007年から2016年まで山形のフロントスタッフやコーチを歴任。プロ入りから24年目の今季に“初移籍”を決断したレジェンドが、初めて古巣との対戦を迎えた。
試合は開始から両チームとも自らのスタイルを打ち出し、五分五分の展開。湘南がボールを握ってショートパスをつなぎ、山形が前からアグレッシブにプレスをかけてショートカウンターを狙う構図となった。
湘南は前半12分、中央で起点を作って右サイドに展開し、攻め上がったDF岡本拓也が右足でクロス。ファーのMF菊地俊介が頭で合わせたボールがMF山田拓巳に当たってゴール前にこぼれるが、DF菅沼駿哉にクリアされる。山形も直後の同13分にMF瀬沼優司のスルーパスからPA内右でFW阪野豊史が右足を振り抜くも、シュートはDF山根視来に体を張ってブロックされた。
好守を見せた山根は前半17分、PA右外からグラウンダーのクロスを送り、PA手前中央のMF石川俊輝が右足でシュートを放つが、GK児玉剛の守備範囲。同19分にはPA後方中央でFKのチャンスを迎え、FW山田直輝が少し動かしたボールをMF秋野央樹が左足で蹴り込むが、シュートはGK児玉の正面に飛んでしまった。
その後は山形がゴールに迫る場面が増加。前半31分、瀬沼の右クロスにファーでフリーとなった阪野が右足のジャンピングボレーで合わせるも、GK秋元陽太の好セーブに遭う。同39分にも右サイドの瀬沼が送ったクロスから、ファーのMF汰木康也がフリーで反応するが、左足のシュートはゴール左外のサイドネットを直撃した。
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