中央大FW矢島輝一、今季絶望の大怪我も…「答えはひとつ」のぶれない想い
ゲキサカ / 2017年6月9日 11時11分
「きっとそれは“目指すところはトウキョウだ”というところにつながっていると思ったので。それを見たときに、へこんだりネガティブになっても、そこはぶらさずにやろうと。ネガティブにならないのではなくて、例えネガティブになった時も、もう一回必ずそこを見れるように。トウキョウを目指すという、そこだけはぶらさないようにしようと思ったんです」。自分のなかにあった一本の芯が太くなったことで、気持ちが少し楽になった。
小学校低学年時、味の素スタジアムで見たFC東京に魅せられて、スクールへ通い、FC東京U-15むさし、FC東京U-18とキャリアを重ねた。トップ昇格は叶わずに中央大へ進学したが、クラブへの想いは変わらない。「プロになるというよりも、FC東京でサッカーがしたいですし、そこで愛されたいというのが一番」と口にするとおりだ。昨季のJ3ではFC東京U-23のクラブ史上J3初ゴールとなるメモリアル弾を決めたものの、トップチームでゴールネットを揺らす日まで、歩みを止めるわけにはいかない。
「大学サッカーが無理になったら、プロ最初のキャンプに100%できるようにとドクターの人と相談もしているので、そこに向けてしっかりやっていきたいです。満足はしていないですけど、本当に1、2、3年生までである程度の結果を出して、得点数は取れていたので、アピールはできていたから良かったと思います。それがなかったら今は恐ろしい状況だったなと……」
年明けのキャンプに照準を合わせていくが、矢島は今やるべきことは目の前の仲間のために、戦うことと強調する。「一番はキャンプに合わせていくことですけど、今は学生スポーツの“ここ”にいるので。応援だったり、自分にやれることをしたい。サッカーが出来ない分、そういうところに力をかけて大丈夫なので、少しずつですけどやっていきたいです」と仲間たちへの献身を誓った。
大怪我を負ってからの日々は「相当、泣きました」と言うが、ここから巻き返す。トップ昇格できなくても、自力で夢を引き寄せた。転んでも躓いても、その度に立ち上がってきた。起き上がった数だけ強くなり、たくましさは増した。ピッチへ戻る日は、プロとして初めてピッチへ立つ日。そのプレッシャーは計り知れないが、矢島は必ずやり遂げる。
(取材・文 片岡涼)
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
6月の負傷から復帰…パリ五輪行きに思いを馳せる木村誠二「来れなかった人たちのためにがんばらないと」
ゲキサカ / 2024年7月17日 20時36分
-
[関東]恩師の目の前で決めた大学初ゴール!桐蔭横浜大1年生FWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄「誰よりも点を決めたい」
ゲキサカ / 2024年6月27日 19時52分
-
長崎がDF新井一耀の負傷を報告…右前十字靭帯断裂、右膝外側半月板断裂で全治8か月
ゲキサカ / 2024年6月27日 17時55分
-
ひとり歩きした二文字…黒田監督が放ったメッセージの意味を深掘り 「正義」はコンセプトの象徴【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2024年6月21日 15時20分
-
想像以上の注目度…J1町田キーマンが告白 ロングスロー、筑波大戦、首位争い「ありがたい」「選手冥利に尽きる」【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年6月21日 7時50分
ランキング
-
1オリ・中嶋監督「現時点で1番弱いんじゃないですかね」 ここ6戦で零敗4度「どれだけ必死にやって…」
スポニチアネックス / 2024年7月17日 21時29分
-
2北勝富士が初白星 朝乃山の負傷を土俵下で目の当たりにし「僕も膝をケガをしている身として鳥肌が立った」
スポーツ報知 / 2024年7月17日 20時50分
-
3「面識のない女性を3対1で…」性的暴行で逮捕・佐野海舟容疑者「社会を知らない」と危惧していた父…直前に「プライベートも楽しむ」“意味深”投稿
NEWSポストセブン / 2024年7月17日 19時23分
-
4「いつもなんですよ」楽天・今江監督の疑問から日程を確認すると…西武戦なぜ週末ばかり?
スポニチアネックス / 2024年7月18日 8時2分
-
5「あの格好で自宅から来たのか?」 大相撲中継、行司の背後に見え隠れする“謎の男性”が話題
THE ANSWER / 2024年7月17日 19時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください