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選手たちが成長した80分間。技と魂兼ね備え、逸材FWも擁する浦和学院が昨秋準Vの浦和南撃破!!:埼玉

ゲキサカ / 2017年6月23日 9時21分

 決定機を作られながらも凌いだ浦和南は後半、MF大坂悠力や交代出場のMF北郷誠一朗、FW狩集洸哉という技巧派の2年生たちを中心にグラウンダーのパスワークで勝負に出る。ショートコンビネーションでDFを外すシーンもあったが、奪ったボールを浦和学院の小船や球際の強さを見せたMF安居海渡(3年)に引っ掛けられるなど良い形で攻めきることができない。

 逆に浦和学院は9分、インターセプトした田中が持ち上がり、最後はスルーパスで抜け出した小船がポスト直撃の左足シュート。そして26分、浦和学院はついにスコアを動かす。田中が右サイドへ開いて起点をつくると、信太が斜めのスルーパスを通す。これを受けた齋藤が持ち出してから右足シュート。これがDFに当たり、ゴール右隅へと吸い込まれた。

「後ろが頑張ってくれていたので、自分たちが決めないといけないという気持ちがありました」という齋藤は熱い応援を繰り広げていた控え部員の下へ駆け寄り、歓喜を大爆発。だが、30分に退場者を出した浦和学院に対して、浦和南も諦めずに攻め続ける。そして、連続でフィニッシュにまで持ち込むと、アディショナルタイム突入後の42分には右CKのクリアを拾った左SB加藤健也(3年)の左足シュートがゴールを捉えた。だが、浦和学院GK大橋裕史がファインセーブ。最後まで走りきる力を見せ、気持ちでも引かなかった浦和学院が伝統校を撃破した。

 浦和学院が1-0で勝利。終盤、大声を出してチームを鼓舞し、ハードワークを続けていた田中は「やっぱり、チーム全員で勝ち取った勝利だったと思います」と胸を張った。攻撃陣中心に全国クラスのタレントを擁し、信太が「(森山監督の指導は)アグレッシブ、その一言です。ハートとアグレッシブ。それが一番大事だと」と説明したように、心の強さ、「人のためにどう頑張るか」という部分を突き詰めてきた浦和学院は、激戦区・埼玉を勝ち抜くだけのポテンシャルがある。

 この日、大きな壁を乗り越えたが、まだ戦いは中盤戦。決定力を欠いたシーンや、立ち上がりと終盤に相手の圧力に苦しむなど課題もまだまだある。それでも、齋藤が「大変だと思うんですけど、チーム全員で埼玉のてっぺんに行きたいです」と言い切る浦和学院が今年、本気で目標達成に挑む。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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