伝統校・高松商が『NIKE ACADEMY TOKYO』のトレーニングでフィニッシュ強化。“特別コーチ”小林祐希の指導で新たな発見も
ゲキサカ / 2017年6月15日 18時33分
全国高校総体出場32回、全国高校選手権出場22回。高松商高(香川)は95年と98年の全国高校総体で4強入りも果たしている四国屈指の伝統校だ。今年、秋田商高(秋田)が33回目の全国総体出場を決めた一方で高松商は県予選敗退を喫したため、全国総体出場回数首位から転落したものの、彼らが持つ歴史が“特別”なものであることに変わりはない。伝統校のプレッシャーも感じながら全国高校選手権予選連覇、全国大会での勝利、プリンスリーグ四国残留を目標に再スタートを切っている高松商が14日、サプライズで参加した“特別コーチ”の下、意識高いトレーニングでフィニッシュ強化に取り組み、新たな発見をした。
高松商はこの日の放課後、校内で「継続的な日本サッカーの発展ために、さらなる普及や次世代選手の育成を促進することを目的としたプロジェクト、『JFA Youth & Development Programme(JYD)』」事業に参加。フィニッシュをテーマとした『NIKE ACADEMY TOKYO』のトレーニングセッションと、株式会社明治の栄養士による栄養セミナー、そしてニチバン株式会社の担当者によるテーピングセミナーを受講した。
高松商OBで、今年4月に高松北高から転任してきた川原寅之亮監督は「今回のテーマが点を取るということで、課題に沿っている。チームの点を取る形もはっきりとしたものがないですし、質が無い。何より(選手たちに)自信が無かったのできっかけになれば」と今回の受講理由について説明していた。プリンスリーグ四国では開幕4試合でわずか1得点、10チーム中9位に沈んでおり、総体予選ではまさかの3回戦敗退。志度高に守りを固められて0-1で敗れてしまった。
今後の目標達成へ向けた鍵となるフィニッシュ強化を目指して受講したトレーニングセッションには、ヘーレンフェーン(オランダ)で活躍するMF小林祐希が“特別コーチ”として参加。事前に知らされていなかった選手たちは当初、緊張で動きが硬かったが、その中でも発するわずかな言葉も聞き逃さないようにトレーニングをしていた。マークするDFを外してボールを受けるオフ・ザ・ボールのトレーニングで小林は「(動きに)緩急を入れること」「(味方がパス交換する)ボールの移動中に動いておくこと」「(受け手が)動きすぎないこと」など、時に実演しながらアドバイス。また、DFに対しても「相手を触れる距離を維持すること」と注意していた。
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