1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

伝統校・高松商が『NIKE ACADEMY TOKYO』のトレーニングでフィニッシュ強化。“特別コーチ”小林祐希の指導で新たな発見も

ゲキサカ / 2017年6月15日 18時33分

 その後、パサーとのタイミングを合わせて抜け出してシュートを放つトレーニングなどを実施。徐々に高松商の特長だという本来の明るさが出てくると、「ルーティーンってあるんですかと聞いたら、小林選手は3分間くらい一人になる時間をもらってずっと深呼吸しているそうです。形から入るのも大事かなと思うのでやってみたいと思います」と語った国体選抜GK西滉太(2年)のように、トレーニングの合間に自分から小林に質問する選手もいた。

 小林とともに指導した『NIKE ACADEMY TOKYO』の小島直人ヘッドコーチは高松商の選手たちが抜け出す動きをアジェストしながら80パーセントの力でやるのではなく、100パーセントで動いていたこと、全力でやっていたとを評価。「あの強気な部分が噛み合えば面白いと思います。オーバーラップや横の動きが多くなればシュートシーンも増えるのでは」と口にしていた。一方で1本1本のパスが雑になっていたことを指摘。ダイナミックな良さを維持すると同時に、1本のチャンスをものにする正確性の向上について求めていた。

 約1時間30分間の“指導”を終えた小林は「実際、プロとトレーニングして真剣にやったらボール取れるんだとか、プロもミスするんだとか、そういうことを体感できただけでも全然変わってくると思う。しゃべるっていうことと、ミスを恐れずに自分のプレーを続けること、味方のミスをカバーすることを常に考えながらできる選手になって欲しいというのは伝えられたかなと思う」。最後はテンションが跳ね上がっていた選手たちに合わせて小林も一緒にパフォーマンスして見せるなど、笑顔で会場を後にした。

 選手たちにとっては海外で活躍するプロ選手の言葉や動きによって発見したことがいくつもあったようだ。FW西村陸(3年)は「重心などを見て相手と駆け引きしてボールをフリーでもらうことや、小林祐希選手のシュートを見ても、自分たちの足りない所ばかりだった」と振り返り、昨年からの経験者であるMF末久傑(3年)も「いつもやっているトレーニングとは質とかが、自分の中でちょっと違っていた。いつもやったら何気なくやっているところも気にして細かいところを意識してやることができました」と語っていた。 

 目標を達成するために必要なこと。それは技術や判断力だけではない。揺らぐことのない意志も必要。小林は「自分の才能とか可能性を疑わないこと。オレはそれだけでやってきたんで(微笑)。それさえあれば、同じくらいの可能性とチャンスは転がっていると思うので、言い続けることじゃないですか。『オレはできる』と。そうしたら言った分、やるようになると思う」。自身を信じて階段を登り続けているMFは将来ある選手たちにエールを送っていた。

 高松商は昨年も総体予選は県準々決勝で敗退。そこから全日本ユース(U-18)フットサル選手権で3位に入るなど自信をつけて冬の選手権出場に繋げた。MF伊賀龍太郎主将(3年)は「まずは去年成し遂げられなかった選手権全国で1勝するというところを目標にしながら、夏にフットサルもあるんで取り組んでいきたいと思います。(全国で勝てなかった要因として)先輩たちも僕たちと同じで得点力がなかったので、きょうのトレーニングをきっかけに上げていければいい」とコメント。自分たちを信じて、可能性に挑戦し続けて、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)★『NIKE ACADEMY特設ページ』はこちら
●【特設】高校総体2017

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください