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教育実習で主力不在もチーム守る「本当に頼りになる仲間」、筑波大DF松村&MF浅岡が示す強さの源

ゲキサカ / 2017年6月20日 12時42分

背番号2の浅岡、13番を背負う松村

[6.18 第91回関東大学1部L第10節 明治大0-2筑波大 味フィ西]

 大学サッカーでは5月から6月へかけての時期、『教育実習』により4年生の主力選手が抜けるのが恒例の風景のひとつとなっている。現在、関東大学リーグで首位に立つ筑波大も例外ではない。磐田内定FW中野誠也(4年=磐田U-18)や主将のFW北川柊斗(4年=名古屋U18)らが順に教育実習でチームを空けていた。その間には、主力不在のチームを守った4年生の姿があったという。彼らの存在なしには、筑波大はこの順位にいない。

 小井土正亮監督が「指導者になりたいとか考えている選手はいけよ、ということで、積極的に採ってくれている」と話すように、筑波大蹴球部では多くの学生が教育実習を選択している。今季も中野と北川、GK森本泰介(4年=栃木ユース)、DF野口航(4年=大津高)、MF戸嶋祥郎(4年=市立浦和高)らが順にチームを離れた。行き先が近隣の中学校だった場合は、教育実習後に筑波大へ戻り、夜遅くに練習をするなどコンディションの差を埋めたという。

 指揮官は「普段は立ちっぱなしでいることなんてないだろうに、一日中立ちっぱなしで教育実習をして、練習もやって、コンディションを整えて、また教育実習というのを3週間。感謝しかないですし、頭が下がります」と学生たちの取り組みを称える。そんななか、実習とサッカーを両立する4年生の奮闘もそうだが、チームへ残った4年生の存在も忘れてはいけない。

 なかでもトップチームの最上級生であり、一般企業からの内定を得ているMF松村遼(4年=國學院久我山高)やDF浅岡大貴(4年=JFAアカデミー福島U18)は、主力不在の日々でも淡々とトレーニングへ取り組み、チームを牽引した。派手さはない二人だが堅実な背中に後輩たちはついていった。

 主将の北川は「松村選手と浅岡選手の二人は教育実習にいっていなかった。僕らがいない間、4年生として練習の質を下げないように逆に上げたり、後輩のメンタル面も気にしながらやっていたと聞きました。本当に頼りになります」と感謝。

「だからこそ、こういう大一番の強い相手(明治大)を前にして先発しても、差がなく、いいパフォーマンスで波がない。いつも自分のいい状態を出せるようなコンディション作り、メンタル作りをしてくれているので本当に頼りになる仲間です」と同級生を誇る。

 この日の明治大戦では、浅岡と松村がそろって先発。浅岡はダブルボランチの一角で、今季初先発となった松村は左SBでそれぞれ献身的に戦った。「今日は浅岡や松村が十二分にやってくれた」と指揮官が労ったように、90分間フル出場で随所に気の利いたプレーをみせては仲間をカバーした。

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