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課題だった球際の強度、泥臭さが武器に。0-2から山梨学院を逆転した帝京三が延長V! :山梨

ゲキサカ / 2017年7月7日 15時50分

逆転優勝を果たした帝京三高

[6.18全国高校総体山梨県予選決勝 帝京三高 3-2(延長)山梨学院高 中銀スタ]

 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(7月開幕、宮城)山梨県予選決勝が18日に山梨中銀スタジアムで開催された。帝京三高と山梨学院高が激突した一戦は延長戦の末、3-2で帝京三が逆転勝ち。2年ぶり10回目の全国総体出場を決めた。

 0-2からの大逆転。前半12分に山梨学院のMF増村有哉(3年)にミドルシュートを決められた帝京三は後半7分にもサイドを深く切れ込んだMF野村海(2年)のラストパスを16年U-17日本代表FW加藤拓己主将(3年)に押し込まれて2点ビハインドを追ってしまう。

 プリンスリーグ関東で現在5位につける山梨学院は総体予選で無失点の堅守。2点ビハインドを奪い返すのは困難なノルマのように映ったが、主将のMF阿川奎都(3年)が「ちょっとヤバイって思ったんですけどスタンド見たら応援止めていなかったので、自分たちが止めたらいけない。そこはやり続けました」と振り返り、MF菊地開世(3年)が「嫌な雰囲気はありましたね。でもスタンドを見ると、いつも応援してくれている仲間もいるし、出ているみんなで何とかしようと思った」と語ったように帝京三は諦めない。

 前半21分のアクシデントで投入されたMF小林颯耶(3年)に続いて、0-2になってからMF武井潤(2年)、MF鈴木健人(3年)と攻撃カードを立て続けに切った帝京三は、小林やFW堀川直人(3年)の仕掛けなどからクロスの回数を増やしていく。

 山梨学院は怪我明けの加藤ら前線の運動量が落ちてプレスバックがきかず、帝京三に簡単にクロスを上げられてしまう。それでもPAに入って来るボールをしっかりと跳ね返して得点を許さず。着実に時間を進めていた。

 帝京三は攻めるも、相手の守りをこじ開けられず、閉塞感が漂い始めていたが、背番号2の一撃が流れを変えた。後半23分、帝京三は敵陣中央でこぼれ球に反応した菊地がダイレクトで右足を振り抜く。インフロントでとらえたボールはGKから遠ざかるようにスライスしながら左ポスト内側を叩くと、そのままゴールラインを越えた。

 チームのムードメーカーが決めたスーパーミドルで1点差とした帝京三はさらに28分、鈴木がカットインしながら上げた左クロス後の混戦から、弾んだボールに反応したMF平田和也(2年)が左足シュート。クリーンヒットした一撃ではなかったものの、これがゴール右隅を破って同点となった。

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