狙い通りにサイドから攻略して2発!鹿島学園が雨中の決戦制し、全国へ:茨城
ゲキサカ / 2017年6月21日 21時6分
[6.21全国高校総体茨城県予選決勝 鹿島学園高 2-0 鹿島高 ひたちなか陸上競技場]
平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(7月開幕、宮城)への出場権を懸けた茨城県予選決勝が21日にひたちなか市総合運動公園陸上競技場で開催され、昨夏全国16強の鹿島学園高と全国4強入りした05年以来となる優勝を狙う鹿島高が激突。鹿島学園がMF梶野航平主将(3年)と10番MF橋口凛樹(3年)のゴールによって2-0で勝ち、2年連続7回目となる全国総体出場を決めた。
ともに鹿嶋市に位置する両校によるファイナル。1月の新人戦準決勝では鹿島がPK戦で勝利していた。この日は強い雨の中、試合前から激しい応援合戦。80分間、スタンドから選手たちを後押しする声が響き渡っていた今回の“ライバル対決”は、鹿島学園が雪辱勝利を果たした。
強い雨の中でスタートした試合は立ち上がり、鹿島学園が押し込んだ。柔道などで鍛え上げてきたという身体的強さを持つFW富岡大智(3年)が前線でボールを収める鹿島学園は、そこから「相手のSBから崩して、CBを引き出す」狙いを持った攻撃を展開。11分には右ロングスローのクリアを拾った右SB水野志乃哉(3年)がクロスを上げる。鹿島GKがパンチングしたが、クリアが甘く、PA外からこれに猛然と走り込んだ梶野がダイビングヘッド。その一撃がゴールを破り、鹿島学園が先制した。
鹿島は内野浩監督が「入り方が悪すぎました。パワーに押されてしまった。(また)新人戦で、PKで勝ってやれるという自信がちょっとしたスキになった」と分析する立ち上がり。雨もあってシンプルに前線へボールを預けてくる鹿島学園に押し込まれてしまう。鹿島は13分に左オープンスペースへ抜け出したFW古明地巧実(3年)がシュートまで持ち込んだが、その後も鹿島学園が主導権を握る時間帯が続いた。
鹿島学園はグイグイと前に出る富岡、積極的に攻め上がってくる水野、そして橋口やFW金原朝陽(2年)が仕掛けてCKやFKを獲得。また左サイドから中央へ潜り込んでくるMF飯塚寿輝也(3年)がシュートシーンに絡む。一方の鹿島は対応が後手となってしまい、なかなかリズムに乗ることができなかった。
それでも鹿島は前半30分頃からボールを保持する時間を増やし、MF清瀬郁哉(3年)や古明地の仕掛け、セットプレーから反撃。後半立ち上がりもセカンドボールの攻防戦で優位に立ち、相手が攻め切る前にボールを奪い返すなど立て直していた。
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