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狙い通りにサイドから攻略して2発!鹿島学園が雨中の決戦制し、全国へ:茨城

ゲキサカ / 2017年6月21日 21時6分

 だが、鹿島学園は16分、左サイドでボールを持った金原が縦へスルーパス。これに走り込んだ富岡が冷静にグラウンダーのラストパスを入れる。最後は、GKの鼻先でボールをコントロールした橋口が左足でゴールを破って2-0とした。

 狙い通りにサイド攻撃から加点した鹿島学園は18分にも左FKから橋口が決定的なヘディングシュート。鹿島はこれをGK太田兼司(2年)がビッグセーブで凌ぐと、逆に21分には右FKからMF八木優真(2年)の放ったバイシクルショットがクロスバーを叩く。終盤は開き直って前へ出て攻めた鹿島が鹿島学園を押し込んだ。
 
 そしてCK、FKを増やした鹿島だったが、鹿島学園の守りは雨中で判断良くセービングしていたGK稲津右京(3年)や高さのあるCB神太一(3年)、CB佐藤悠(2年)中心に堅く、相手に決定打を打たせない。鹿島学園は今年、プリンスリーグ関東に復帰し、Jアカデミー勢や前橋育英高、流通経済大柏高など高体連トップクラスとの厳しい戦いの中で「粘り強く耐える。タフになって来ている」(鈴木雅人監督)。試合終盤、強まる風雨の中で鹿島は、CB森島陸主将(3年)を前線へ上げて1点をもぎ取りに来ていたが、タフに守りきった鹿島学園が2-0で勝利した。

 鹿島学園の梶野は「去年は(全国大会)ベスト16だったので、それを越えてどんどん上に上っていきたい」と全国総体の目標を掲げた。また、鈴木監督は強敵との対戦が続くプリンスリーグでは受け身になる試合が多いという中、全国総体で「自分たちがどのくらいなのか、トライして欲しい」と期待する。

 昨年は全国で2勝し、3回戦ではその後選手権で優勝した青森山田高を大いに苦しめている鹿島学園。橋口は「練習からしっかり声出して、走るところだったり、球際しっかり行けば青森山田とか強豪校にも対抗できると思う」。最大目標の選手権へ向けて、チャレンジして、夏も昨年以上の成果を手にする。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2017

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