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[プレミアリーグEAST]“勝負の肝”を逃さないチームへ変わってきた市立船橋。内容にようやく結果伴い、今季初勝利!

ゲキサカ / 2017年7月11日 10時31分

 市立船橋は最終ラインから前線の有田や福元、中央で再三フリーになっていたU-17日本代表MF井上怜(2年)にボールが入るシーンが増加。彼らの仕掛けやコンビネーション、前半たびたび攻め上がっていた杉山のアーリークロスなどから得点チャンスを作り出した。

 だが、その前に京都U-18の守護神、U-18日本代表GK若原智哉主将(3年)が立ちはだかる。34分には相手のスルーパスを守備範囲広い動きでクリア。39分にも福元のスルーパスから有田に抜け出されたが、1対1のピンチを阻止し、47分には右サイドを打開してきた福元のシュートを足でストップする。

 逆に後半立ち上がり、サイドを活用した攻撃を見せた京都U-18が先制のチャンスを迎える。PAへ侵入した上月が背後からファウルで倒されてPKを獲得。これを上月が右足で左隅へ蹴り込むが、完全に読み切っていた市立船橋GK長谷川が枠外へと弾き出す。

 守護神の“神セーブ”で大ピンチを逃れた市立船橋は直後の6分、左サイドから仕掛けたFW松尾勇佑(2年)がPAに侵入。DF2人の間を強引に割って入り、さらにカバーした相手選手に一度ボールを奪われかけながらも失わず、強引に縦へ持ち込んでラストパスを送る。これをゴールエリアまで潜り込んでいた右MF有田が右足ダイレクトでゴールへ押し込んで市立船橋が先制した。

「前半、チャンスがいっぱいあって自分が外しちゃっていて、後半になってハセ(長谷川)がPK止めてくれてこれはやるしかない、自分が決めるしか無いと思ってゴールを取りに行きました」という有田の殊勲の一撃。先制点を大喜びした選手たちはその後、ボールを保持しながら試合をコントロールする。

 前半に比べて守備面が改善された京都U-18もMF杉田迅(2年)がボールを引き出しながら反撃。PAへ飛び出したMF橋本尽(3年)へラストパスが通ったほか、ボランチの位置から攻め上がった福岡がPA付近でチャンスに絡むなど市立船橋ゴールを脅かす。

 市立船橋は平川や桧山、吉田らが身体を張り、U-17日本代表DF橋本柊哉と余合壮太(ともに2年)の両CBも我慢強い守り。後半44分に交代出場のU-17日本代表MF郡司篤也のスルーパスからU-16日本代表FW西堂久俊(ともに2年)が抜け出したシーンはGK若原に阻まれてしまったものの、直後に福岡の決定的な一撃を長谷川が身体全体で防ぐなど、最後まで1点を許さなかった。

 初勝利を挙げた市立船橋だが、朝岡監督は「頑張り切ったは切ったけれど、あそこで削ぎながらやらないと。そこは自信の無さだから」と試合終盤の戦いについて指摘。1-0となった後、前掛かりになる相手に対して試合をコントロールしながらも、チャレンジする回数が減り、2点目を奪うことができなかった。

 それでも、勝負どころで失点しなかったことなど前向きな部分も多かった初白星。杉山は「(前節の)レイソル戦から上向きになってきた感じはあるので、形が見えてきた。(勝ったことで)前向きに行くことはできますね」と語った。名門校にとって絶対に落とすことのできないプレミアリーグ。徐々に“勝負の肝”を逃さないチームへ変わってきた市船は次節(対横浜FMユース)も必ず勝利して最下位から脱し、より良い状態で連覇を懸けたインターハイに臨む。

(取材・文 吉田太郎)●2017 プレミアリーグEAST

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