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スペインでのさらなる飛躍を誓う柴崎岳「攻めて、成長したい」

ゲキサカ / 2017年7月20日 17時35分

「アンブロ」とアドバイザリー契約を締結したMF柴崎岳

 スペイン2部テネリフェで過ごした濃密な半年間を経て、MF柴崎岳は新たなステージへと踏み出そうとしている。チームの1部昇格こそ果たせなかったが、異国の地で確かな足跡を残し、着実にその評価を高めた。今月3日にはデサントの「アンブロ」ブランドとアドバイザリー契約を締結。「アクセレイター プロ」という新たな“武器”とともに挑む新シーズンを前に、25歳のMFを直撃した。

高校時代から習慣化していた
自分で考える力

 最初に履いたスパイクの思い出は、いまから20年前のことだ。柴崎岳の故郷、青森県には『タケダスポーツ』というスポーツ用品店がある。ある日、柴崎少年は親と一緒に店を訪れ、記念すべき人生初の一足を手にした。

「5、6歳の頃でした。どのスパイクだったかは忘れましたけど、初めてスパイクを買ってもらうことができてとにかくうれしかったですね」

 それ以来、サッカー人生の中で何百足ものスパイクを履き、それぞれの年代で足跡を残してきた。全国に名を知らしめた青森山田での活躍。プロとして挑んだ、鹿島アントラーズでの日々。そして2017年、その舞台はスペインへと変わった。テネリフェでの半年間で、柴崎はチームメイトが履くスパイクも近くから目にしてきた。

「今回、アンブロと契約して、これから履かせてもらうことになる『アクセレイター』は、日本のものづくりの良さが出ていると思います。このスパイクはすごく質が高い。作っている人も生粋の職人さんという感じで、すごく真面目な人が多いし、靴に対してのこだわりは自分とは比にならないくらい。スパイク作りにかけている人たちの力の結集で、すごくいいものができあがっていると思う。国内で企画から制作までやっているスパイクだから、グローバルモデルとは種類も違います。日本人が日本人のために考えた、日本の技術が結集された、いいスパイクだなと」

 柴崎は今でも自分のスパイクは自分で丁寧にケアをする。当然、テネリフェには用具係がいるけれど、彼は自分のスパイクはあまり触らせなかったという。それは革の感触やフィット感を重視する、彼のこだわりでもある。スパイクをいたわるように丁寧に扱うのは、中学、高校の頃からの習慣だった。高校時代を、彼はこう振り返る。

「中学でも高校でもそうだけど、だれかに言われてやるよりは、何かを自発的にやることがすごく大事。練習面でいうと、自分で考えてトレーニングすることです。あとは、自分の自己分析もとても大事になる。なぜ試合に出られないのか、逆になぜ試合に出られているのか。自分の長所、そして短所はどこなのか。そういうことを、しっかりと客観的に把握することが大事だと思います。そこからどういうトレーニングをするべきかにつながってくるので。僕は自分で考えてやったり、コーチに“この部分を鍛えるトレーニングがしたいんです”と伝えたりしていました。何でも人に聞く、というのもいいけれど、自分で考えてやることを大事にしていましたね」

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