左胸に手を当て選手宣誓。仙台育英DF石川巧実主将が込めた3つの思い
ゲキサカ / 2017年7月28日 23時34分
28日、宮城県宮城郡松島町の松島町文化観光交流館で平成29年度全国高校総体 「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技(宮城)の開会式が行われ、地元・宮城県第1代表の仙台育英高DF石川巧実主将(3年)が選手宣誓を行った。
「宣誓 復興へ歩みを続ける被災地、宮城で開催される平成29年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会、この舞台に立てることに感謝しています。
ここ宮城を、そして東日本を、未曾有の災害が襲ったあの日から6年。今も、決して忘れることの無い、悲しい記憶を胸に、復興への歩みを続けています。多くの支援や励ましの言葉、家族、周囲の人に支えられ、今があります。
人は、決して一人では無いということ、誰かに支えられ、支え合いながら生きているということを改めて思い知らされました。苦しみを乗り越えた私たちに今、できること。それはひたむきにプレーすることです。サッカーができることに感謝しなければいけません。そして、その幸せを噛み締めてプレーします。
この夏、九州を豪雨が襲いました。一日も早い復旧と日常の生活が戻ることを、心から願っています。
歴代の選手たちの熱い思いが込められたこの大会を、応援してくれる全ての人のために、正々堂々と戦うことをここに誓います。
平成29年7月28日、選手代表 仙台育英学園高等学校サッカー部主将 石川巧実」
手を真っ直ぐに伸ばす見慣れた選手宣誓ではなく、右手を左胸に当てて発した約2分間のメッセージ。特に伝えたかったという思いは3つあった。震災から6年経った今も、「まだ頑張っている人がいることを凄く伝えたかった」ということ、「サッカーができることの幸せをチームメートも感じていると言っていた」ため、サッカーができることへの感謝、そして現在、九州で豪雨の被害を乗り越えようとしている人たちへ「自分たちは支援された側なので自分たちが何かできる番なんじゃないかと思って入れさせてもらいました」というエール。それらが込められた選手宣誓が終わると、大きな拍手が会場に鳴り響いた。
城福敬監督も「大したもの」と絶賛した選手宣誓。大役を終えた石川はここから切り替えて、初戦へ向けて最高の準備をする。石川は「地元開催は監督にも言われたんですけど、50年に1回。そこに巡り会えたのは何かの縁だと思いますし、自分は選手宣誓を任せてもらって大変光栄なことでしたし、でも勝たないと言っているだけじゃ伝わる部分は少ないと思う。ですから、まず初戦。勝つことが宮城県だったり、学校にも元気、勇気を与えられると思うので勝負にこだわってやっていきたい」と力を込めた。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
聖和学園・斎藤佑樹が甲子園へ「斎藤選手は偉大な投手」仙台育英破り初聖地 家族からハンカチも「使っていないです」
スポーツ報知 / 2024年7月24日 6時0分
-
【高校野球】聖和学園 創部21年目で春夏通じて初の甲子園出場!150キロ超のピッチングマシンで対策実った
スポーツ報知 / 2024年7月24日 5時55分
-
興南10回サヨナラ、石川主将「目立つ選手はいなくても束になって戦うことができた」
読売新聞 / 2024年7月22日 5時0分
-
早鞆 一丸発進!今夏限りで退任の大越監督「3年生は最後。一試合でも多く戦わせたい」
スポニチアネックス / 2024年7月19日 6時2分
-
インハイ組み合わせ決定!! 静岡学園と興國が1回戦で激突!! 青森山田は初戦で旭川実と対戦
ゲキサカ / 2024年6月29日 19時5分
ランキング
-
1【球宴】DeNA牧秀悟がMVP 球団初の2打席連発で賞金300万円 本家の前でデスターシャ披露に興奮
スポニチアネックス / 2024年7月23日 21時53分
-
2「日本選手団に勢いを」…25日未明にパリ五輪の初陣を切るラグビー7人制男子が最終調整
読売新聞 / 2024年7月24日 0時0分
-
3大谷翔平、ルース以来104年ぶり偉業 打ち立てた30&120「記録を呼び起こしている」
Full-Count / 2024年7月24日 9時12分
-
4八村塁がヨキッチ封じの大爆発 ハム前HCへの批判再燃「ずっと彼を妨害していた」
東スポWEB / 2024年7月23日 16時30分
-
5大谷翔平「好きな女性アスリートは?」の質問に「私の妻」と即答 ラブラブぶり反響
東スポWEB / 2024年7月24日 12時31分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)