昨年度準優勝の悔しさを胸に。流経大柏MF宮本優太主将「この夏、違う流経を見せられればいい」

――あとちょっとの部分ができるチーム、個人になるために努力してきた自負があるのでは。
「自分も怪我している間にできることをちょっとずつ、ちょっとずつ増やしていって、今、こうやって復帰してしっかりとキャプテンとして試合に出られていますし、もっとやらないといけない部分もあると思います。(10番の菊地)泰智や他の選手も危機感を持ってやっていると思っているので、この夏、違う流経を見せられればいい」

――プレミアリーグから降格し、プリンスリーグでも苦戦中。周囲からは「流経、どうした?」と思われていると思うが?
「去年、悔しい思いをして、3年生が卒業する時に先輩たちと色々話し合ったのですが、落ち込んでいる場合じゃないと。周りからの評価がどうであれ、自分たちは市立船橋を倒さなければ全国に行けないんだと。ある意味、チャレンジャーになった分、市立船橋が王者として、自分たちがチャレンジャーとしてガンガン行けるのは、流経としてはいいことじゃないかなと思います。勢いを持ってやれば、自分たちは間違いなくいいチームですし、周りから下と評価されているかもしれないですけれども、自分たちは下から、グイグイ行けば勝った時も『凄い、流経』と言われると思う。この間のインターハイ予選決勝の時も市船に勝ったら、『凄いね』と言われましたし、プレミアから下に落ちた分、評価が低いかもしれないですけれども、ポジティブに考えればチャレンジャーという心構えなど見えてきた部分があるので、それはいいところじゃないかなと思います」

――全国大会ではどこが相手でもチャレンジャーとして戦う。
「チャレンジャー精神で。自分たちの代は上から行ったらナメてしまう部分があるので、『自分たちは下だぞ』『謙虚にやっていかないと勝てないんだぞ』ということをみんなに知らせていけば、謙虚な力や、頑張る力が出てくると思います」

――ケガで出遅れたこともあってキャプテンとしては、難しいシーズンだったのでは?
「チームに5か月間、かかわれていなくて、状況も理解できていなかった。チームのみんなからの待っているぞという声があったから戻ってくることができましたけれど、春のサニックスカップの時の状況など全然知らないので、どのような感じが良かったのか分かっていない。自分がチームに入ってからあまり良くないですし、どうすればキャプテンとしていい状態に持っていけるか分かっていないんですけど、声出してチームを引っぱっていければ良くなっていくんじゃないかなと思っています」