決勝で1G1A!大会MVPのFC東京U-18MF小林幹「まさか選ばれるとは」
ゲキサカ / 2017年8月3日 9時40分
[8.2 第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会・決勝 浦和ユース 0-2 FC東京U-18 味フィ西]
決勝戦で1ゴール1アシスト、前回大会ではチームをスタンドから応援していたFC東京U-18のMF小林幹(3年)が見事に大会MVPの座を射止めた。最終学年での栄誉に「正直、驚きが一番で、まさか選ばれるとは思っていなかった」と照れくささを見せるも、「チームメイトがいたから取れたと思うので感謝したい」と素直な思いを口にした。
まずは0-0で迎えた後半34分、“10番”らしいテクニカルなプレーでスコアを動かした。左サイドでDF荒川滉貴(3年)からの縦パスを受け、ドリブルでPA内に進入してタメを作ると、ゴール方向を向いたまま真後ろにノールックパス。背後を走っていたFW久保建英(1年)の足元にぴたりと合わせ、待ちに待った先制ゴールをお膳立てした。
「いいゴールを決めてくれたので、ボクにアシストを付けてもらったような感じです」と後輩を立てたが、しぶとく守っていた浦和レッズユースの守備陣をアイデアで打開したビッグプレー。「久保選手とは普段の練習から感じ合っている部分があって、後ろから『ヘイ!』と呼んでくれたので、だいたいこの位置にいるだろうと思ってパスを出した」と、得意の形であったことを明かした。
後半37分、今度は自らのプレーで試合を動かす。先制点と同じ左サイドで久保のスルーパスを受け、ゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、スライディングで止めにかかった浦和ユースDF橋岡大樹(3年)の手に当たってPKの判定。「自分が蹴る権利があると思ったので、真っ先にボールを拾った」とすぐさまペナルティスポットへ向かい、GKの逆を突く右隅にしっかり蹴り込んだ。
「ゴールの後ろにはたくさんのサポーターもいましたし、いろんな人の思いを乗せてシュートを打ったという感じです」と小林。「決定的なチャンスを外した場面もあったので、ホッとしました。ゲーム的にも楽になるゴールだったので、チームのために良いゴールになったと思います」と手ごたえの一撃だった。
もっとも、試合全体の出来には満足していなかった。試合後、佐藤一樹監督が「20回くらい決定機を外していたんで」と冗談を飛ばしたように、前半にはチーム最多となる3本のシュートを放ちながら不発。試合後には佐藤監督から「決めるの遅いな」と声をかけられたといい、「決めきれない中で最後まで使ってくれたことに感謝。求めているレベルにはまったく行けていないので、もっとやらなきゃいけない」と気を引き締めた。
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