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[SBS杯] 「やれていない」。迫力、泥臭さある攻守もFW加藤拓己は“もっと”自身に求め、U-18代表高める

ゲキサカ / 2017年8月13日 3時9分

U-18日本代表FW加藤拓己(山梨学院高)

[8.11 SBS杯国際ユース第2節 静岡ユース 1-0 U-18日本代表 エコパ]

 無骨なストライカーは、気迫の部分を指摘されているU-18日本代表の中で他の選手たち以上に勝利への執着心を表現しているように映った。迫力あるプレッシングで相手に襲いかかり、クロスが上がれば接触覚悟でボールに飛び込んでいく。また、こぼれ球をダイビングヘッドで味方に繋ぐシーンもあったが、FW加藤拓己(山梨学院高)の自己評価は非常に低かった。

 試合後の全体ミーティングで影山雅永監督から厳しい指摘を受けた際に、それは自分に対してのものではないかと感じたのだという。「奪われて悔しくないのか? 奪われてなぜ取り戻しにいかない?」。他の選手よりも高く見えた加藤の試合に対する温度。だが、本人はそれを否定した。「自分の方が、温度が低かったんじゃないか。周りの方がまだやっているような気がしますし、自分の方がまだやれていないという感じがしています」。先発出場したこの日のプレーは、求道者にとって自分の求めているレベルには到達していなかったようだ。

 山梨学院高で見せる彼の振る舞いはとても印象的だ。チームを鼓舞し、対戦相手を尊重し、敗れれば仲間一人ひとりに声をかけて前を向かせる。代表チームにもチームを引っ張る覚悟で来ている。だが、結果が出ていない中、今のままではダメだと本人は感じている。

「代表来て、周りができてしまっているので、ぶっちゃけ自分が鼓舞しなくてもという気持ちがある。チームに帰ればオレがやらなければいけないっていう気持ちが強くなりますけれど、そういうところでの温度差が良くない。自分がキツくても、みんなもキツイと思いますし、自分がもっと前線からやれれば結果も違ったのかなと思います。本当に誰にも負けないぞという気持ちはあるんですけど、たまに消極的になってしまう部分もありますし、そのような波のない選手になっていきたいと思っています」

 自分自身に目を向けて変えることを誓ったFWは、ピッチ上で結果を出してくれそうな雰囲気がある。怪我から復帰直後だったインターハイ予選(6月)では気持ちに体がついてきていなかったが、コンディションが上がってきた中で合流した代表チームで体のバランスの部分を改善。足の痛みもなくなってきているという。

 また、代表チーム合流前に清水へ練習参加していたことから、これまでに代表合流した際よりも目、体がスピードに慣れている。加えて、「(清水の)チョン・テセ選手は小さい頃から見てきた選手の一人。2、3人ふっ飛ばしてゴールを決めたり、自分はそういうことしかできないので、そういう選手がいるというのは自分にとって大きい」という憧れの存在、FWチョン・テセを間近で見て学ぶことができたのも、自身にとっても大きかったと感じている。

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