[adidas Cup大阪]効いていた勝負どころでのスプリント。湘南工科大附が選手権へ弾みの5発V !
ゲキサカ / 2017年8月17日 1時52分
9分、田原の左CKをファーサイドのDF岩本陸(2年)が準決勝に続くヘディング弾で決めて2-0。さらに12分にはカウンターから田原が一気に前進し、サポートしたMF小島心都(1年)、岩崎とのパス交換から3点目のゴールを決める。
帝京大可児も中盤で奮闘見せるMF日比野紘樹(3年)の右FKからCB笠嶋哲太(3年)が決定的なヘッドを狙うも、追撃ゴールを奪うことができない。逆に相手の背後を狙って複数の選手が走り込む湘南工科大附は18分、スペースへの飛び出しで長橋からの縦パスを引き出した田原がGKとの1対1から左足シュートを決めて4点目を奪った。
帝京大可児はMF坂梨寿莉(3年)や右SB藤光翔(3年)が前からの果敢なディフェンスを見せるなど1点をもぎ取りにいく。そして23分、日比野の右CKのこぼれにFW西尾綾祐(3年)と左SB大森大地(3年)が反応して1点を奪い返す。だが、湘南工科大附は31分、長橋のアーリークロスから交代出場のFW吉浦宙(3年)が豪快な右足シュートを決めて5点目。拮抗した展開から決定力の部分やスプリントで相手との差を生み出した湘南工科大附が頂点に立った。
長橋は「自分たちは堅守速攻を掲げている。きょうみたいに広がっている相手ならば、20、30mスプリントできれば数的優位ができる。最近は20、30mのスプリントを全員で意識している。それが繋がったのかなと思います」と意識している部分が結果に繋がったことを喜んだ。
今年の総体予選は代表決定戦(準決勝)で敗退。相模工大附時代に6回の選手権出場を果たしている伝統校は選手権で全国への壁を破るか。三嶋は「手応えはこのアディダスカップで掴めました。今年は全国目指してやりたい」。昨年度全国4強の佐野日大高(栃木)やインターハイ出場校の帝京大可児高に勝利し、強豪校に勝つための基準値を知り、チームの勢いもつけた湘南工科大附が激戦区・神奈川突破に挑戦する。
(取材・文 吉田太郎)
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