“神”不在の再戦…熊本がFW安柄俊の劇的V弾で山形に競り勝つ
ゲキサカ / 2017年9月24日 17時7分
[9.24 J2第34節 山形0-1熊本 NDスタ]
20位ロアッソ熊本が敵地で暫定13位モンテディオ山形に1-0で勝利した。直近7戦未勝利(4分3敗)と苦しんでいたが、価値のある勝ち点3を獲得。敗れた山形は5戦連続ドローから6試合ぶりの黒星を喫し、7戦勝ちなし(5分2敗)でJ1昇格プレーオフ進出がさらに厳しくなった。
山形は前節・町田戦(0-0)から先発2人を変更。出場停止のDF菅沼駿哉に代わってDF栗山直樹が2試合ぶりにスタメン復帰し、MF松岡亮輔が21試合ぶりの先発出場を果たした。対する熊本は前節・福岡戦(1-1)から1人のみ変更。MF上里一将に代わり、MF上村周平が4試合ぶりにスタメン起用された。
熊本のホームで行われた前回対戦の第3節は、山形が終盤までリードしていたが、後半アディショナルタイム2分に上里のCKからGK佐藤昭大が頭で押し込み、劇的な同点ゴール。2014年のJ1昇格プレーオフ準決勝・磐田戦(2-1)で話題となった“山の神”こと元山形GK山岸範宏(現北九州)を彷彿とさせるヘディング弾で熊本が1-1の引き分けに持ち込んだ。
奇跡の立役者となった上里と佐藤の2人が欠場した熊本に対し、試合の入りは山形が攻勢に出る。前半6分にはCKの二次攻撃からDF加賀健一が対角線上にロングフィードを送り、PA内左の栗山が頭で折り返す。ファーにフリーで飛び込んだFW阪野豊史がヘッドで合わせるも、至近距離からクロスバーの上に外してしまった。
熊本は時間の経過とともに山形の攻め方への対応が整備されていくと、浮いた位置を取るウイングバックを生かして攻撃でもリズムをつかむ。前半11分、MF片山奨典が左サイドから左足でピンポイントクロスを送り、PA内中央にフリーで走り込んだFW安柄俊がヘディングシュート。しかしゴール左に外れ、同24分に同じような形から片山の左クロスに合わせた安柄俊のヘッドもGK児玉剛の正面を突いた。
互いに決め手を欠いて前半はスコアレスで終了し、迎えた後半は立ち上がりから山形が熊本を押し込む。後半3分、MF佐藤優平の左CKに栗山が飛び込み、ボールがファーに流れると、ノーマークだったMF鈴木雄斗が反応。右足の強い振りでインパクトするが、シュートはクロスバーの上に外れる。直後の同5分には中央に進入したDF高木利弥が左足で狙うも、コースが甘くなり、シュートはGK畑実にセーブされた。
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