[adidas cup Tokyo]選手権へ向けた競争、精度向上に全力。鹿島学園が東北に4発勝利
ゲキサカ / 2017年9月30日 6時58分
[9.29 adidas cup Tokyo 鹿島学園高 4-0 東北高 RKUフットボールフィールド]
強豪校が選手権予選、リーグ戦へ向けた強化並びに真剣勝負の場として熱戦を繰り広げる「adidas cup 2017 tokyo」は29日に大会第1日を行い、インターハイ出場の鹿島学園高(茨城)が宮城の伝統校・東北高に4-0で快勝した。
鹿島学園の鈴木雅人監督は「(選手権予選へ向けて)最後の発掘ができればいい」と「adidas cup 2017 tokyo」の狙いについて口にした。1年生を含めて選出したメンバーに対し、出場時間を平等に与えながら、誰が出てくるかをチェック。「結果、内容よりも一生懸命さや頑張り」に期待を寄せた。
その鹿島学園は試合序盤にCB神太一(3年)がゴール前のこぼれ球を押し込む形で先制ゴール。23分には左CKからクリアボールをFW金原朝陽(2年)が左足で叩き込んで2点目を奪う。
FW富岡大智(3年)と金原が相手DFラインの手前で起点を作り、MF梶野航平やMF深貝陸(3年)の精度高いキックなどを活かしてチャンスを作り出す鹿島学園は29分にも「自分の特長というか、仕事というのはサイドからのクロスだと思うので、その回数をどれだけ増やせるか」という技巧派MF飯塚寿輝也(3年)の左クロスから金原が左足ボレーで決めて3-0とした。
東北はなかなか相手アタッカー陣を捕まえることができずに苦しい展開となった。鹿島学園・富岡の決定的なシュートをDFがゴールライン上でカバーするなど諦めずにボールを追い続けていたが、相手に主導権を握られる中で失点を重ねてしまう。
攻撃面ではFW伊藤颯太(3年)が抜け出しからシュートを打ち込んだほか、オーバーラップした左SB高橋隼(3年)のクロス、FW田中鉄平(3年)の縦への突破などで反撃。後半もインターセプトからMF大浦紀政(3年)やFW郷間草太(2年)が仕掛け、クロスを上げるところまでは行っていたが、その回数を増やせなかった。
後半、メンバー11人を入れ替えた鹿島学園はFW高柳朗とFW笹岡悠月(ともに3年)の俊足2トップが、指揮官の声の後押しを受けながら相手の背後を狙った動きを連発。15分には山口優斗(3年)が頭で跳ね返したボールに鋭く反応した高柳が一人で持ち込み、4点目のゴールを奪った。その後の決定機を活かせず、4-0のまま試合終了。ただし、サブ組も活力のあるプレーを見せていたことが印象的だった。
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