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「全国出るだけでなくて全国優勝を狙っていきたい」。J内定3選手擁する興國が育成にこだわる理由と冬への意気込み

ゲキサカ / 2017年10月19日 10時45分

―興國は毎年のようにプロへ行くレベルの選手を輩出しています。内野監督はなぜ、選手育成にこだわっておられるのか? 他のチームから違う目標を掲げてスタートし、積み上げてきたと思いますが、個を育てようと考えてきた理由は?
内野監督:「自分の選手時代の経験が影響しています。凄い上手いなと思う選手が、高校サッカーで燃え尽きていたり、そういうのを見て来ましたし、全国で結果を出したのに高校卒業してサッカーを続けている選手が物凄く少ない。結局、みんな、チームで勝つことを優先されすぎて、一人ひとりバラバラになったら意外と何もできへんなと感じていました。中心選手はある程度自由にやらせてもらって、それなりに成長させてもらえるんでしょうけれども、それ以外の選手が機械的にプレーさせられている、みんな大学行って通用しないみたいな印象がありました」

―どこへ行っても通用すると個性を身に着けさせる。
内野監督:「チームの約束事の中で選択肢が少ないプレーをすることも絶対に必要だと思うんですけれども、(興國の選手は)GKからCFまで一人ひとりが独立しているようにして、長くサッカーに関わって欲しいなと。指導を始めた当初は良いチームを作りたいなというだけでした。大阪は激戦区でシンプルに勝ちだけを目指しても勝てないエリアなので、それやったら(生徒たちが)長くサッカーできるようにしたい。そして、中学生とかに声をかけに行った時に、目標を聞いたら絶対にプロなんですよ。僕らの時代と違って『選手権優勝です』とかいう子は最近稀で、『プロになりたい』とか『海外でプレーしたい』。でも、指導者は全国制覇したいんですよね。選手たちももちろん全国制覇したいんですけれども、根底にあるのはプロになりたいという思い。僕はスペインに9年くらい行かせてもらっていますが、向こうはプロ出さないと指導者は“クビ”なんですよね。だから、『今年、トップ昇格しなかったらクビですよ』と言われた指導者が毎日の練習で何に取り組むかと言ったら、多分チームのことよりも個人のことをやるんやろうなと。でも、そこでどっちもがプロという、集団があってもいいかなと。もちろん、興國の選手が全国出たくないとか、指導者が全国出たくないとか全く無いです。全国出たいし、そのためにメチャクチャ頑張っていますから」

―興國はどこの高校よりも本気でプロになりたいと思っている選手が多い高校かもしれない。
内野監督:「やっぱり、そういうふうにしているから、プロを目指す子たちが多いのは凄く感じますね」

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