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伝統校・前橋商がPK戦の末、4強入り。準決勝は宿敵・前橋育英との“群馬クラシコ”に

ゲキサカ / 2017年10月21日 20時29分

前橋商高が雨中の熱戦を制して群馬準決勝進出!

[10.21 選手権群馬県予選準々決勝 共愛学園高 1-1(PK3-4)前橋商高 前橋総合]

 第96回全国高校サッカー選手権群馬県予選準々決勝が21日に行われ、04年度以来となる選手権出場を目指す前橋商高が1-1で突入したPK戦の末、共愛学園高に4-3で勝利。前橋育英高と戦う準決勝(11月19日)進出を決めた。

 苦しい戦いだった。伝統校であるがゆえの「負けられない」重圧からか、本来の力を前半から出し切ったとは言い難い。だが、積極性を欠いた前半から立て直し、後半は良さを随所に出した前橋商がPK戦の末に準々決勝突破。準決勝ではライバル・前橋育英との伝統の一戦、“群馬クラシコ”を戦う。

 試合開始前から降り続く雨の中で始まった一戦の前半は、共愛学園が主導権を握った。MF北村一輝(3年)とMF角田和優(2年)のダブルボランチが素早く正確なパスで攻撃のテンポを作る一方で意表を突くようなスルーパスも通していたほか、空中戦で強さを発揮するCB米山玲緒(3年)や前線でボールを収めるFW星野佳祐(3年)、右SH萩原一葉(3年)ら局面の多くで前橋商に勝っている印象があった。

 また、左SH大島拓也(3年)らがクロスを上げきっていたこともあってCKの数を増やした共愛学園は前半22分に先制点を奪う。大島の左CKのクリアが小さくなったところをCB奥野真太郎(2年)が豪快な左足シュートをネットへ突き刺してリードを奪った。

 前橋商も中盤に降りてボールに絡むMF櫻井優希(3年)が起点となってサイドへボールを展開。チームの鍵を握るSB高橋直希主将(3年)とMF中島怜意(2年)の右サイドからの崩しなどで反撃し、前半終盤には流れを引き寄せていた。だが、共愛学園は相手にフリーの選手を作らせず、球際でのチェックでも厳しい守りを続けて隙を見せない。

 前橋商は元札幌、甲府の笠原恵太監督が「最初ビビってしまっていましたね。向こうの勢いがあるので押し込まれるかなと思っていた」という前半を0-1で終了。それでも指揮官が「とにかく、やってきたことを出すということ。後半は良くなったかな」と振り返り、高橋も「ハーフタイムに『走れていない』と言われて、しっかりそこから走って守備から攻撃に繋げていこうとそれができていたと思います」と語ったように、後半は勢いのある攻守によって巻き返す。

 攻撃回数を増やした前橋商は18分にFW大橋洸紀(3年)が抜け出したが、共愛学園は北村がブロック。共愛学園は勢いに飲まれずに守っていたものの、23分に自陣でのミスから大橋にインターセプトされると、GKがかわされて同点ゴールを許してしまった。

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