後半ATに決勝ゴール!「個が強い」桐生一が団結し、泥臭く戦って逆転勝利!:群馬
ゲキサカ / 2017年10月22日 8時27分
[10.21 選手権群馬県予選準々決勝 桐生一高 2-1 健大高崎高 前橋総合]
第96回全国高校サッカー選手権群馬県予選準々決勝が21日に行われ、4年ぶりの全国大会出場を狙う桐生一高と健大高崎高が激突。桐生一が後半アディショナルタイムにCB桐生浩太(3年)が決めた決勝点によって2-1で競り勝った。桐生一は11月19日の準決勝で高崎経済大附高と戦う。
田野豪一監督が「(特長は)個が強い。悪いところは個が強すぎる」と評する今年の桐生一。そのチームが選手権で泥臭く、チーム一丸となって戦う集団に変わってきた。
桐生一は抜群のキープ力を発揮する左SH田中宏武(3年)と、雰囲気あるレフティー・右SH田中渉(2年)の「田中ブラザーズ」が相手の守りにプレッシャーをかける。だが、健大高崎はCB森口滉平主将(3年)の巧みなラインコントロールで桐生一を幾度もオフサイドにかけるなど決定打を許さない。そして、森口とMF橋爪悟(1年)を中心に後方からパスを繋ぎながら前進し、GK木村拓樹(3年)のロングキックもアクセントに攻め返す。
そして前半39分、健大高崎はMF新井海斗(2年)が右サイドから入れたボールがそのまま逆サイドのゴールネットへ。先制した健大高崎は後半立ち上がりも積極的な仕掛け、シュートで流れを離さない。
桐生一は前半、狭いスペースでの仕掛けが続いてしまっていたが、後半は大きな展開が加わり、相手の守りを広げてより効果的な攻撃を繰り出していく。そして後半15分、田中宏の展開から田中渉がドリブルで仕掛けると、DFにユニフォームを引っ張られる形でFKを獲得。健大高崎は最終ラインで奮闘していたCB今野祥吾(1年)が2枚目の警告を受けて退場してしまう。
桐生一は直後の右FKを田中渉が左足で蹴り込むと、ファーサイドのMF中野就斗(2年)が頭でゴールへ叩き込んで同点に追いつく。さらにFW金子雄大(3年)のコントロールショットなどで畳み掛けようとする桐生一は、MF青木大和主将(3年)と中野がセカンドボールを拾いながら攻撃を継続。だが、10人で戦う高崎経済大附は攻撃の中心・強矢拓海(3年)を最終ラインに下げて、我慢強く相手の攻撃を跳ね返していく。
それでも、青木が「『攣ってもいいから、全員準備しているから、走りきってくれ』と監督からも言われていた。後を考えることなく走り続けていました」と振り返ったように、各選手が走り続け、攻め続けた桐生一が決勝点をもぎ取る。後半アディショナルタイム、桐生一は田中渉の右CKから最後はMF小澤謙登(2年)がヘディングシュート。最後はこぼれ球を桐生が頭で押し込んで決勝点を奪った。
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