“いるべき場所”まであと1勝…夏から準備してきた星稜が1点を守り抜き金沢桜丘を下す
ゲキサカ / 2017年10月30日 9時43分
[10.28 選手権石川予選準決勝 星稜高 1-0 金沢桜丘高 金沢市民サッカー場]
第96回全国高校サッカー選手権石川予選の準決勝が28日に行われ、星稜高と金沢桜丘高が対戦した。後半14分にDF小平大輔(2年)が挙げた1点を守り切った星稜が1-0で勝利。星稜は11月4日の決勝で遊学館高と対戦する。
「トーナメントは負けたら終わりという緊張があるから、リーグ戦とは違って思い切りが出せなかった。怯えるわけじゃないけど、オドオドする感じがあった」。試合後、河崎護監督がそう振り返ったように、県勢最多となる26回の選手権出場を誇る星稜ですら、緊張から立ち上がりは思うように決定機が作れなかった。
ボールを持ったら素早くサイドに展開し、MF高岸憲伸(3年)の仕掛けや、MF松井渉太(3年)とDF中川真太朗(3年)の二人が両サイドから繰り出すロングスローで金沢桜丘のゴールに迫った。だが、「クロスの質やゴール前への入り方が良くなかった」(DF敷田唯、3年)ことから相手ゴールを脅かすことができない。それならばと、前半12分にはパスでの揺さぶりから左サイドに展開。フリーでボールを受けた高岸が鋭い切り返しでマークを外し、ゴールを狙ったが、シュートはわずかに右へ外れた。
対する金沢桜丘は、的確なカバーリングを見せたDF太田直弥(2年)やGK尾籠佑太(3年)を中心に集中を切らさず失点を回避。ボールを奪ってからは、素早いカウンターで好機を伺った。前半16分には、左サイドでMF塚村慶太(3年)、MF山崎稔琉(2年)と繋ぎ、ゴール前のFW奥村祐平(1年)がバランスを崩しながらシュートを放ったが、枠を捉えることができず。両者、無得点のまま前半を終えた。
前半の出来について、星稜の敷田は「苦しい試合になるとは予想していたけど、想像以上だった」と振り返ったが、「無得点は想定内」と指揮官は慌てず。「前半は中の枚数が足りなかった」(河崎監督)という反省点を活かし、後半頭から、179cmのDF津野響大郎(3年)を前線に投入し、相手に対する圧力を強めた。
すると、後半14分には左サイドのショートコーナーから高岸がゴール前にクロス。相手DFが弾いたこぼれ球を小平がダイレクトで冷静にゴール左隅に叩き込んだ。星稜は以降も攻撃の手を緩めず、後半だけで15本ものシュートを打ったが追加点は奪えず、タイムアップ。決定力不足という課題が残る試合となったが、「こういうプレッシャーがかかる試合を勝てたことが大きい」と河崎監督は及第点を与えた。
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