夏に学んだ“決めきる”ことの大切さ…尚志が粘る帝京安積を退け、4連覇を達成:福島
ゲキサカ / 2017年11月6日 18時59分
[11.4 選手権福島県予選決勝 尚志高 3-1 帝京安積高 西部サッカー場]
4連覇を狙う尚志高と、現校名(旧・安積商高)で夏冬通じて初の決勝進出を果たした帝京安積高の一戦となった、第96回全国高校サッカー選手権大会福島県予選決勝。尚志が堅い帝京安積の守備をなかなか切り崩せず、一時は1-1の同点となったが、終盤に力で押し切る形で3-1の勝利を飾り、見事に4連覇を達成した。
立ち上がりから尚志がボールを支配し、攻勢に出た。「相手が引いてくるのか、前に来るのか分からなかったので、そこは選手達に相手を見て仕掛けろと伝えた」と仲村浩二監督が語ったように、最初の5分で相手が前に出てこないと判断した選手達は、左のDF沼田皇海と右のDF石川竣祐の両サイドバックを高い位置に上げて、サイドから切り崩しに掛かった。
帝京安積の粘り強い守備に苦戦した尚志だが、仲村監督が「今週はサイドからの崩しのトレーニングばかりをやっていた」と明かしたように、再三サイドから仕掛けていくと、37分にそれが結実する。左CKからMF加野赳瑠のキックをMF長谷秀皐がダイレクトで蹴り込んで先制に成功をした。
後半、現校名で初の全国を狙う帝京安積も反撃に転ずる。12分にFKを得ると、MF大井川竜也のキックをCB星野要人が繋ぎ、最後はFW五条方猛が押し込んで同点に追いつく。24分には、MF穂積幸希の突破のこぼれから五条方がシュートを放つが、これは尚志GK宗像利公のファインセーブに阻まれた。
圧倒していた前半から一変し、苦しい展開に陥った尚志だったが、「長崎総合科学大附戦は忘れられない。決めれば絶対勝てたのに決めきれず、相手エース(安藤瑞季)の一撃にやられた。全国で勝つためには決めるべきところで決めきれないと、上には行けない」(MF渡辺新史)。今年のインターハイ3回戦の長崎総科大附戦で、圧倒的にペースを握りながらも決めきれず、0-1で敗れた苦い経験がここから効力を発揮した。
「(長崎総科大附戦を)見ていた人も『絶対に尚志が勝つだろう』という展開だったのに、一発の怖さを知ったし、やっぱりゴールを決めないと意味が無い。夏以降『ゴールを決め切る』ということに相当な意識を持って取り組んで来た」(加野)。
尚志は同点にされてから仲村監督がFW中井崇仁やMF坂下健将といった攻撃のカードを次々と切ることで、ピッチに「攻めきれ」という強烈なメッセージを送ると、選手たちもそれにしっかりと応えた。後半30分、CB功刀舜也の折り返しを渡辺がヘッドで押し込んで勝ち越すと、34分にはDF石井龍平がダメ押しゴールを蹴り込み、一気に勝負を決めた。
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