西武台戦“0得点9失点”だった武南がGK交代からPK勝利、王者昌平との準決勝へ:埼玉
ゲキサカ / 2017年11月9日 15時31分
[11.4 選手権埼玉県予選準々決勝 武南高 1-1(PK3-2) 西武台高 浦和駒場スタジアム]
第96回全国高校サッカー選手権大会埼玉県予選は4日、準々決勝1日目を浦和駒場スタジアムで行い、武南高と西武台高が対戦した。延長戦を終えても1-1で決着がつかず、PK戦を3-2で制した武南が4強入りを果たした。12日の準決勝では、夏のインターハイ予選優勝校の昌平高と対戦する。
「西武台のような運動量、精力的なプレス、そういったものに今年のチームは弱い」(武南・大山照人監督)。そんな言葉どおり、今季の県リーグで両校は2度対戦したが、武南にとっては0得点9失点という惨憺たる結果。「点を取られたら盛り返すのはキツい」(FW長谷川魁哉)という前提で、守備に比重を置いて臨んだ一戦となった。
ところが、先制点を奪ったのはその武南だった。前半25分、左サイドでFW金子海斗(3年)が突破を見せると、ファーサイドに向かってアーリー気味のクロスを供給。「思ったより良いボールが来たので、相手より若干早めにジャンプした」という長谷川が反応し、滞空時間の長いヘディングシュートでゴールネットを揺らした。
武南の1点リードで迎えたハーフタイム、大山監督は「正直、リードで戻ってきてくれるとは思っていなかった。うれしい誤算を勇気に変えて、後半に行ってほしい」と選手に伝えた。一方、「分かっていた形」で失点を喫した西武台の守屋保監督は「ボールにかかわる距離が遠く、人数が少ない」という点を修正し、選手たちを後半のピッチに送り出した。
すると後半1分、西武台が同点に追いつく。前半もシュート2本を放っていたMF山口賢人(3年)が中盤右でボールを持つと、相手のスペースをぬってPA内右寄りへドリブル突破。そのままの勢いで右足を振り抜き、強烈なシュートをファーサイドに叩き込んだ。
ここからは西武台が一方的に試合の主導権を握った。後半12分、自陣からのロングボールを華麗なトラップで収めたMF板橋涼太(3年)が左足でシュート。同17分には、前半途中から出場したFW宇津木陸(3年)が立て続けの深い切り返しで武南守備陣を切り裂いた。さらに後半21分、MF木戸洋斗(3年)のスルーパスはゴール前に飛び出した山口にわずかに合わず。同26分には山口のクロスに反応したMF宮田輝(3年)がフェイントからのシュートを放ち、GK深澤颯人(2年)を強襲した。
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