[AFC U-19選手権予選]モンゴルの地で演じた“雪合戦”。クレバー日本が7発圧勝!
ゲキサカ / 2017年11月7日 7時46分
[11.6 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 7-0 U-18シンガポール代表 ウランバートル]
4日に開幕したAFC U-19選手権予選は初戦から中1日を挟んだ6日に第2戦を迎えた。4か国対抗戦となっているI組の日本は初戦で地元モンゴルを7-0で破ったのに続いて東南アジアのシンガポールと対戦した。だが、彼らの前に立ちふさがったのは相手チームだけではない。モンゴルの首都ウランバートルは「予想以上に積もっていてビックリした」(MF郷家友太、青森山田高)という一面の銀世界。完全な“雪合戦”となったが、日本はセットプレーでの連続得点を皮切りに賢く雪の中らしいサッカーをやり切って、7-0と完勝。予選突破に王手をかけた。
日本のスターティングラインナップは第1戦から8名をチェンジ。GKには若原智哉(京都U-18)が入り、DFは右から石原広教(湘南)、橋岡大樹(浦和ユース)、中村勇太(鹿島ユース)、杉山弾斗(市立船橋高)、中盤は堀研太(横浜FMユース)、藤本寛也(東京Vユース)、伊藤洋輝(磐田U-18)、田中陸(柏U-18)、2トップには田川亨介(鳥栖)と郷家が入った。
氷点下の空の下、風雪を受けながらの試合である。「当然、このコンディションでは難しい試合になる」(影山雅永監督)と想定される中で、日本は“雪の中”での戦いを徹底した。「小さいことをやらずに、とにかく大きいことをやる」(伊藤)を意識して、日本の持ち味であるショートパスはあえて放棄してロングボール連発の展開を受け入れた。下手につないではカウンターのリスクはもちろん、負傷の危険性も高くなる。「とにかくやることをハッキリさせて、前へ前へとどんどんプレーした」(堀)。
日本の選手もここまで積もった雪の中でプレーした経験がある選手は青森山田の郷家くらい。郷家は「今日はお前のゲームだぞ」と影山監督からハッパをかけられていたそうで、この雪の中でも笑顔を絶やさず周囲を引っ張るエース田川とのコンビでチームの牽引車となる。二人とも雪の中でも体をコントロールできる強さがあり、前からボールを追う力もあるだけに、雪に不慣れなシンガポールのDF陣に対して優位をキープし続ける。そして狙いは、FWが競ってこぼれたところから奪うセットプレーである。
そして立ち上がりの3分、セットプレーのこぼれ球を中村が粘って奪ったFKからファーストゴールが生まれる。名手・堀が蹴った鋭いボールに頭で合わせたのは、188cmの長身MF伊藤。鮮やかにゴールが揺れて日本が先行に成功する。
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