インハイ8強の長崎総科大附が苦しみながらも延長V!「さらに上に行くために」努力して日本一に挑戦
ゲキサカ / 2017年11月13日 8時50分
[11.12 選手権長崎県決勝 長崎総合科学大附高 2-1(延長)長崎日大高]
第96回全国高校サッカー選手権長崎県予選決勝が12日に行われ、長崎総合科学大附高が2年連続5回目の全国大会出場を決めた。長崎日大高と対戦した長崎総科大附は延長後半10分にDF田中純平主将(3年)が決めた決勝点によって2-1で勝利。全国大会ではインターハイの8強超え、日本一を目指す。
前日11日にV・ファーレン長崎がJ1昇格を決めたトランスコスモススタジアムで熱い戦いが繰り広げられた。インターハイ予選決勝と同カードとなった決勝戦は、キックオフから長崎総科大附のU-18日本代表FW安藤瑞季(3年)やFW荒木駿太(3年)が積極的に仕掛ける。そして3分、長崎総科大附はPAまで攻め込むと、最後はこぼれ球をFW中村聖鷹(3年)が左足のファインショットをゴール右隅に決めて先制した。
長崎総科大附はロングボールで相手を押し込むと、相手のクリアボールをMF武井佑介(3年)やMF別府尊至(3年)が回収。そして、また攻撃に繋げた。一方、グラウンダーでボールを繋ぎながら相手の背後を狙う長崎日大は、長崎総科大附の鋭いプレスとパワフルな攻撃の前に押し込まれたが、良い形でセカンドボールを拾った際などには相手の逆を取って前進し、連続でパスを繋いでPAに迫る。
長崎総科大附は注目の安藤が強引にPAへ割って入り、左足シュートを打ち込むなど存在感を見せるが、モンゴルで開催されたAFC U-19選手権予選(11月4日~8日)から帰国直後ということでコンディションが万全ではなく、持ち味の連続性が出ず、後半半ばを過ぎると運動量が低下。小嶺忠敏監督もチームに対して「イージーミスが多い」と指摘していたが、全体的に攻めきる前にボールを失うシーンも多く、2点目を奪うことができない。
逆に長崎日大は相手DF嶋中春児(3年)らに弾き返されながらも焦れずにボールを繋ぎ続けると、終盤に右FW高比良慶太(3年)と左FW吉川稜也(3年)の突破力も交えて長崎総科大附の守りを攻略していく。
24分、FW石見和偉(3年)のスルーパスから切り返しでDFをかわした高比良が左足シュート。これはGK湊大昂(3年)のビッグセーブに阻まれてしまったが、29分には左CKからCB渥美快人(3年)の放ったヘディングシュートが枠を捉える。そして34分、吉川のパスでDFラインの背後を突いた高比良が、切り返しから中央へ切れ込んだところで倒されてPK獲得。これを石見が右足で豪快に決めて同点に追いついた。
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