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「高橋大悟という存在を全国に知らしめたい」。神村学園の清水内定FWは待望の舞台で楽しみながら、結果を残す

ゲキサカ / 2017年11月21日 1時6分

神村学園高FW高橋大悟主将(右)と秋田商高CB奈良学主将が健闘を誓い合う。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 高校ラストイヤーの今冬、九州屈指のストライカーがついに選手権の舞台に立つ。神村学園高(鹿児島)のU-18日本代表FW高橋大悟主将(3年、清水内定)が、20日に都内で行われた第96回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会に出席。全国の予選を勝ち抜いた代表校の主将と監督が一堂に会し、多数の大会関係者や報道関係者もいる抽選会独特の雰囲気を体感した高橋は「やっと実感しました。全国大会に出るんだなと。夏(インターハイ)と違って冬の選手権って違うなと思いました」と微笑んだ。

 1年時から鹿児島の名門・神村学園のエースストライカーとして注目を集め、今年はU-18日本代表にも選出されている。抜群の勝負強さと高精度の左足、技術力の高さ、貪欲な勝利への姿勢も兼ね備えたFWだが、1、2年時の選手権予選はいずれも親友であり、ライバルでもあるCB生駒仁(3年、横浜FM内定)擁する鹿児島城西高に決勝で敗れて準優勝に終わっていた。

 以前は前線で張っているだけになっていることが多かったという高橋は敗戦から仲間のためにより頑張ることの重要性を学び、今年は自分の特長を発揮しながら、誰よりもチームのために戦うことも表現している。「今年は誰よりも汚くなれたら、泥を被れたらと。その分、チームも乗って来ますし、その上で自分の特長を出せるようになって来ることができた」。今年はチームの先頭に立って泥臭く戦い、県決勝で鹿児島城西にリベンジ。自身にとって初となる選手権切符を獲得した。

 壁を破って見た景色は、周囲の人々が心から喜ぶ姿だった。「たくさん悔しい思いをしてきたので、僕達が勝つのは僕達が嬉しいだけじゃないと感じましたし、誰かのために、みんなのために頑張るということがどれだけ凄いことか実感することができました」という高橋。この日、色々な思いを背負って戦う選手権の初戦で伝統校の秋田商高(秋田)と対戦することが決定した。秋田商は豊富な運動量を活かした守備とセットプレーなどの強みを発揮して最多43回目の選手権出場。秋田商CB奈良学主将(3年)が「(高橋は)上手いんだろうなとは思いますね。厳しい戦いになると思うんですけれども粘って、粘って勝ち切りたいです」と語ったのに対し、高橋は「素晴らしいチームと対戦することができるので楽しみです」と全国経験豊富な名門校との対戦を心待ちにしていた。

 最終学年になってようやく立つ憧れの舞台。今年は鹿児島城西出身の日本代表FW大迫勇也(現ケルン)が大会の応援リーダーを務めることもあり、鹿児島代表の主将は特別な大会だと感じている。「もう一度、鹿児島を上に上げなければいけないとずっと言われていたので、今年は色々な意味が込められた大会だと思いますし、鹿児島県の代表として出るのでもう一度引き上げたいと思います」と力を込めた。

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