「取りに行こう」。前掛かりに攻め続けた桐蔭学園が5発快勝、14年ぶりの全国まであと1勝!:神奈川
ゲキサカ / 2017年11月27日 8時53分
[11.25 選手権神奈川県予選準決勝 桐蔭学園高 5-1 湘南学院高 ニッパ球]
第96回全国高校サッカー選手権神奈川県予選準決勝が25日に行われ、桐蔭学園高が湘南学院高に5-1で快勝。桐蔭学園は03年度以来14年ぶり9回目となる全国大会出場を懸けて、12月3日の決勝で桐光学園高と戦う。
桐蔭学園は前半2分に電光石火とも言える先制点。自陣でボールを奪ったMF宍戸晃瑶(3年)の縦パスでDFラインの背後へ抜け出したFW森山翔介(3年)がGKとの1対1から「練習で左を練習していたので、角度をつけて左足で打ちました」と左足シュートを右隅に決めてリードを奪う。
準々決勝でインターハイ全国準Vの日大藤沢高を破って初の4強入りを果たした湘南学院の出鼻をくじく一撃。その後、桐蔭学園は試合をコントロールするというよりも、アグレッシブな攻撃で2点目を狙いに行く。
蓮見理志監督代行は「(ここまで)いつも苦しい戦いを続けていました。やっぱり点差を広げなければと本人たちも思っていたと思うので、そのまま手を緩めることなく前掛かりで攻めたことが点差をどんどん広げられた要因かなと思います」と「前へ」の理由を説明していた。今大会は初戦から準々決勝まで3試合連続1点差。主将のCB原川凌太朗主将(3年)も「自分たちはゼロ点で抑えた試合がなくて、必ず追いつかれて決勝点という試合の流れということを全員が分かっていたので、『取りに行こう』と試合中も言っていました」と振り返っていたが、積極的に前へ出続けたことがゴールラッシュに繋がった。
原川が「止めて蹴るというのは基礎技術だと思うんですけれども、そこでは絶対に負けないで全国レベルまで引き上げようというのは監督と一緒に言って練習で積んできたので、それを天然芝のピッチの上で発揮できたと思います」という桐蔭学園はMF金子大樹(3年)や宍戸をはじめ、個々の技術力が高い。それをベースに森山のスピードを活かした仕掛けや、鮮やかなルーレットターンからゴールへ迫るMF若林龍(2年)、右SB岩本卓也(3年)のパワフルな突破なども交えて湘南学院にプレッシャーをかけていく。
そして24分、岩本の右クロスをファーサイドの若林が折り返すと、最後はMF平田一真(3年)が押し込んで2-0。さらに37分にはクリアボールを拾った金子がDFを交わしてからゴール方向へ入れたクロスボールが、そのままファーサイドのゴールネットに突き刺さる。
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