日本vs中国 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨
ゲキサカ / 2017年12月13日 3時55分
─植田を右サイドバックにした理由は?
「植田は長い間、我々と行動してきた。植田も三浦も若い選手だが、能力もある。中国代表を見たとき、我々の前線、中盤の選手と比べて、FKの戦いをどうしようか考えた。植田とディスカッションを重ねて、『いけます』とすぐに言ってくれた。この大会ではいろいろなことにトライしたい。毎回成功するとは言わないが、できるだけ多くの選手を見たいという考えがあった。例えば伊東も面白い選手だ。素晴らしいスタートを切った。少し打撲してパフォーマンスが落ちたが、もっといいプレーができると思う。3、4回、もっといいプレーができるというシチュエーションがあった。少し太腿に打撲を受けて痛がっていた。それは少し残念だった。植田はしっかりしたプレーを見せてくれた。少し相手との距離が遠い時間帯もあった。できるだけ早く相手について、相手をターンさせないことを習慣化してほしい。特に左サイドは危なかった。いいクロスが入っていた。それでも後半はより良くなった。オフェンスでも何回かいい突破をした。最初は難しいかなと思ったが、私が見たいものが見れた」
―中国代表のレベルをどう評価しているか。
「リッピ監督が何をしたいか理解できた。2022年への準備をしていると思う。選手が彼のことを信頼している。世界でも有数の監督で、すべてのタイトルを取ってきた。成長するであろう選手を選んできたが、数か月ですぐに成長するわけではない。数か月、数年かけて戦えるチームにしていくのだと思う。中国リーグで何が起こっているかはよく分からないが、クオリティーのある選手がいる。リッピ監督のもとでトレーニングすれば、もっと伸びるだろう。カタールでのW杯に出たいという意欲を感じる。このまま進化していくことを願っている。今日は日本が強かったのかどうかは分からないが、我々はスピードを求めていったので、中国も少し苦しんだと思う。ただ、リッピ監督を信頼していけば、ハードワークを続ければ強くなると思う」
─北朝鮮戦のあと「Jリーグの習慣を変えるのは難しい」と言っていたが、変えるためにどんなアプローチをしているか。
「たくさんのことを伸ばせると思う。そのためには時間が必要だ。最初の段階で良い習慣と悪い習慣をクラブからもたらしている。この合宿はかなり前から相当準備している。ビデオも、個人とのミーティングも、アシスタントコーチがだれと何を話すかまで準備している。私はいろんなことを要求する。守備も距離を空けないようにとか、アグレッシブさをもたらさないといけない。なぜなら早く(習慣を)変更してほしいからだ。ただ、1試合目のあとにはあまり厳しく評価しないでほしい。ゆっくり成長するということを言った。日本にいて残念なことは、もっと時間がほしいということだ。2、3回の練習では少しは伸ばせるが、たくさんは伸ばせない。ボードに書いて説明できるが、一番良いのはグラウンドでやること。その時間があまりない。昨日、どんな戦術の準備をしたのか見せたかった。一番疲れたのは私だ。しゃべり続けたからだが、選手はしっかりやってくれたので祝福したい。チームのメンタル状態も素晴らしい。批判は私にしてほしい。選手は本当にしっかりトレーニングしている。ただ、ガラッと変わるのは難しい」
─韓国代表に対する評価は。
「韓国については(アルジェリア代表を率いた)ブラジルW杯で対戦したので少し知識がある。韓国は今大会で一番強いと思う。我々は優勝を目指して戦うが、どんなことも起こり得る。疲労とケガが心配だが、今日の勝利でさらにモチベーションは高まっている。韓国にはいい選手がたくさんいる。今回はいないが、フランスリーグで評判の高い選手もいる。韓国も国内の選手だけだが、土曜日はいい戦いになると思う。前回大会のリベンジをするためにも、勝つためのトライをしたい。この大会では韓国が一番強いと思っているが、だからといって日本に勝てるかと言えば、それは別の問題だ」
(取材・文 西山紘平)
●EAFF E-1選手権2017特集ページ
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