強い相手を倒して上へ。野心的な初出場校、東京国際大が初陣白星
ゲキサカ / 2017年12月13日 22時25分
そして後半24分、東京国際大が貴重な2点目を奪う。楠本と同じく13日に来季の福島加入内定が発表されたMF川上翔平(4年=FC東京U-18)の配球から、右サイドを抜け出した交代出場FW宇高魁人(1年=長崎総合科学大附高)がクロス。これに飛び込んだ進が右足ダイレクトで合わせて2-0とした。
2点差にも気落ちする様子を見せない北海道教育大岩見沢校はスペースを狙った攻撃で反撃。ぐいぐいと前に出て何とかゴールをこじ開けようとする。越山賢一監督が「北海道にないフィジカルを、と。最後まで走るというところをやってきた」という北海道教育大岩見沢校はその強みを出し切るべく走り続けていたが、それを上回るような強さと速さ、巧さを見せてシュート数14-1と圧倒した東京国際大が2-0のスコアで勝利した。
東京国際大は今年、関東大学リーグ1部復帰1年目で6位に入り、インカレ初出場。3年前に関東2部へ降格し、15年には関東2部でも残留争いを強いられた。それを残留ギリギリの10位で踏みとどまると、翌16年に2部優勝。昨年からキャプテンマークを巻く楠本や2年時から10番を背負う安東ら、下級生時から多くの経験を積んできた現4年生たちはインカレ初出場、初勝利にとどまることのない活躍を目指している。
安東は「長い期間、(自分たちの代は)みんなでできたので、チームで成長できていると思っている。それを見せるのもこのインカレだと思う。(これから対戦相手は強くなっていくが、)強いチームこそ倒してやろうと思っています」と言葉に力を込めた。全国的なチームになるべく、強い野心を持って戦う初出場校の目標は優勝。彼らがインカレでインパクトを残すのは、まだまだこれからだ。
(取材・文 吉田太郎)●第66回全日本大学選手権(インカレ))特集
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