“Play fire, Play ice”。「月まで走れ!」の関西大一は倉田、井手口のアドバイスを胸により熱く、より冷静に戦う
ゲキサカ / 2017年12月15日 7時0分
「月まで走れ!」。09年度の全国高校サッカー選手権大会で3回目の全国大会出場だった関西大一高(大阪)は鹿島高(茨城)、八千代高(千葉)、藤枝明誠高(静岡)を破って当時国立競技場で開催されていた準決勝まで進出。準決勝で青森山田高(青森)にPK戦の末に敗れたものの、試合終了間際の2連続ゴールで同点に追いついて見せた関西大一は、横断幕に記された「月まで走れ!」のモットーとともに、観客の記憶に残るようなサッカーを展開した。
関西大一は翌10年度も全国8強進出。その後、激戦区・大阪の選手権予選を突破することはできていないものの、文武両道の進学校は15年、16年のプリンスリーグ関西でいずれも5位に入るなど関西地域の戦いで存在感を示し続けている。
今年の選手権予選は準々決勝で敗退。大学受験を控える3年生が引退したことでチームはすでに1、2年生へと代替わりしている(11月時点)。それでも、新主将のMF前田篤志(2年)や司令塔のMF芝元今日平(2年)、1年生の強力FW百田真登、馬力ある突破が武器のMF大平武人(2年)、GK乾巧人(2年)、SB三宅克弥(2年)、MF堤奏一郎(1年)ら力のある選手を中心に新チームも期待大。11月22日には、プリンスリーグ終盤戦で上級生相手に戦う関西大一の1、2年生のAチームメンバー25人が、『NIKE ACADEMY TOKYO supported by JYD』のトレーニングセッションを受講した。
『NIKE ACADEMY TOKYO supported by JYD』は昨年スタートした「継続的な日本サッカーの発展のために、さらなる普及や次世代選手の育成を促進することを目的としたプロジェクト、『JFA Youth & Development Programme(JYD)』」事業の一環。天候はあいにくの雨となったが、イングランドサッカー協会(FA)の国立フットボールセンターを拠点に活動中の『NIKE ACADEMY』の日本版、『NIKE ACADEMY TOKYO』による“世界基準”のトレーニングを選手たちは体感した。
この日のトレーニングテーマは“Play fire, Play ice”。オープニングセレモニーで『NIKE ACADEMY TOKYO』の小島直人ヘッドコーチは選手たちに向けて「熱い気持ちと冷静さ、賢さを追求していくところの練習を考えている。熱いだけでも、冷静なだけでもダメ。両方を意識して欲しい」というメッセージを送り、約2時間のトレーニングを実施した。
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