アカデミーの「未来もかかっている」。札幌U-18が帝京長岡振り切り、プレミア復帰へ王手!
ゲキサカ / 2017年12月15日 20時56分
[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 札幌U-18 3-1 帝京長岡高 広島補助]
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2018 プレミアリーグ参入を懸けた参入戦が15日に開幕した。1回戦8試合が行われ、北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道)と帝京長岡高(北信越2、新潟)が激突。3-1で競り勝った札幌は、勝てばプレミアリーグ参入の決まる2回戦(17日)で名古屋グランパスU-18(東海1、愛知)と戦う。
「昇格しなければいけない。プリンスリーグとプレミアリーグでは全然レベルも違うし、コンサドーレのユース年代(アカデミー)の未来もかかっている」。3-1で競り勝った試合後、札幌のエースで来季トップチーム昇格が内定しているFW藤村怜主将(3年)は、プレミアリーグ復帰という目標達成へ強い意気込みを示した。
札幌は11年のプレミアリーグEASTで初代王者に輝いたが、15年に9位でプリンスリーグ北海道へ降格。MF野上誠(3年)も「毎週プレミアで厳しい戦いをしているチームは全国大会でも上位にいますし、コンサドーレもそこにいないといけないチーム。今年絶対に上げたいと思います」と語っていたが、札幌の3年生たちはプレミアリーグにチームを引き上げ、後輩たちに全国の強豪と毎週のように厳しい試合ができる環境を与えたいという思いを強く持っている。
その強い思いが表現されるような立ち上がりだった。相手を勢いある攻撃で押し込んだ札幌はクロス、セットプレーでゴールに押し寄せる。そして6分、ゴール前の混戦からFW佐藤大樹(3年)が右足で先制ゴールを決めた。
その後も札幌は前線で推進力ある動きを見せる佐藤や高い技術を発揮する藤村、左サイドから鋭い攻め上がりを見せるSB加藤蓮(3年)を中心に攻守で前に出ていく。またMF井川空(3年)を中心にスピーディーなパスワークも見せていたが、前からの圧力を緩めて試合をコントロールしようとしたところで帝京長岡の反撃を受けてしまう。
個々の技術高く、ポジショニングも良い帝京長岡は持ち味のパスワークで対抗。寄せきれない相手を剥がしながら前進し、FW小林歩夢(3年)が決定的な一撃を見舞うなど、札幌ゴールを脅かしていた。そして40分、左サイドのFW陶山勇磨主将(3年)がカットインから斜めにパスを出すとMF吉田晴稀(1年)、右SB小泉善人(2年)が連続でシュートを放ち、最後はクロスバーを叩いたこぼれ球を陶山が左足で決めた。
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