守りに守った関西大が歓喜のベスト8!“アクシデント続発”の明治大はパワープレー実らず
ゲキサカ / 2017年12月16日 22時35分
[12.16 全日本大学選手権2回戦 関西大 1-0 明治大 浦安市陸]
第66回全日本大学サッカー選手権大会は16日、2回戦を行った。浦安市運動公園陸上競技場での第2試合は、関西大(関西4)が明治大(関東4)を1-0で下した。18日の準々決勝では順天堂大(関東2)と対戦する。
最後の最後まで猛攻を繰り出し続けたが、明治大のスコアは最後まで動かなかった。栗田大輔監督は試合後、「最後のところで相手ディフェンス陣を崩せないのはこのチームが今年勝ちきれなかった課題」と敗因を指摘。「関西大がよく身体を張って守ったと思います」と相手チームを称えた。
互いに紫色をチームカラーとするチーム同士の対戦は、プレースタイルも似通った戦況を呈した。互いに前線からのプレッシングで相手ボールホルダーに圧力をかけるため、どちらもリスクを避けるロングボールを多用。序盤から最終ラインの背後にボールを蹴り込み合う展開が続いた。
ところが前半10分、明治大をアクシデントが襲った。最前線に入っていたFW小柏剛(1年=大宮ユース)が接触で目を負傷。大事を取って病院に直行するため、MF富田光(3年=中京大中京高)と交代した。指揮官も「ゲームプランが狂ったのは事実」と認める苦しい立ち上がりとなった。
前半15分すぎまでは、MF中村健人(2年=東福岡高)のキックで相手守備陣に脅威を与えた明治大だったが、徐々に関西大のチャンスが増える。しかし、前半30分、MF塩見仁(4年=興國高)のパスを受けたDF黒川圭介(2年=大阪桐蔭高)のミドルは枠外。同36分、塩見のクロスに反応したFW加賀山泰毅(3年=JFAアカデミー福島)のヘッドも不発に終わった。
それでも関西大は前半38分、DF羽田健人(2年=金光大阪高)のボール奪取からチャンスをつくる。中央でボールを受けたMF藤村洋太(4年=京都橘高)が右サイドに展開すると、ドリブルで攻め上がった加賀山がクロス。これが明治大DF山崎浩介(4年=大宮ユース)の手に当たったとして、PKが与えられた。
「チームメートの『行けるやろ』という声」に後押しされ、ペナルティースポットについた加賀山は、「相手のGKが先に動いたら逆に蹴ろうと思っていたんですが、それが見えなかったんで端っこに蹴り込んだ」と左へシュート。同じ方向に飛んだGK長沢祐弥(3年=藤枝東)の手をかすめてゴールネットに吸い込まれ、関西大が貴重な先制点を手にした。
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