後半に中野誠也投入も前回王者・筑波大が敗退…初出場・東京国際大がPK弾を守り切りベスト4進出
ゲキサカ / 2017年12月18日 22時19分
[12.18 全日本大学選手権準々決勝 筑波大0-1東京国際大 柏の葉]
第66回全日本大学サッカー選手権(インカレ)準々決勝が18日に行われ、東京国際大(関東6)は筑波大(関東1)と対戦し、1-0で勝利。初出場で前回王者に勝利した東国大は21日、準決勝で流通経済大(関東3)と戦う。
前回王者にして今季のリーグ覇者・筑波大相手に戦いを挑んだ東国大。最前線でボールを収められるFW町田ブライト(3年=成立学園高)が累積警告により出場停止ということもあり、従来の4-4-2から真ん中に3人を配置する4-5-1に変更。東国大の前田秀樹監督は「チャンピオンとの能力差ははっきりある。でもサッカーはここが面白くて、チーム力で勝てるという要素もあるんだ。今日はそれを証明しよう」と選手たちを送り込んだ。
試合のハイライトは前半6分にやってきた。左サイドでボールを持った東国大はDF中村彰吾(3年=鹿島学園高)との連係からMF安東輝(4年=浦和ユース)がPA左に進入。守備に入ったMF近藤太(4年=真岡高)に倒され、PKを獲得する。そのままキッカーを務めた安東は「決める自信はあった」と冷静にゴール右に沈め、東国大が先制に成功した。
狙いの先制点奪取に成功した東国大はそこから守備固めに入る。中盤のMF條洋介(4年=浦和ユース)、MF石田勇大(3年=水戸啓明高)、MF桶谷亮太(4年=帝京高)のうち1人が1トップと距離を測りながらハイプレスをかけつつ、残り2人が筑波大の肝である中盤のクサビに仕事をさせない。前田監督は「キーは條」と語り、「一番きついところを守備に徹底してくれる」と信頼を寄せる。
しかし筑波大も決定機をつくる。前半24分、PA右に入り込んだMF西澤健太(3年=清水ユース)が折り返し、FW北川柊斗(4年=名古屋U18/新潟内定)が強烈な右足シュートを放つが、ゴール左ポストを叩く。ゴール前に転がったボールを近藤が豪快に打つが、「ハンドだけしないように手だけしまって。体のどこかに当たれば」という條が飛び込んでブロックし、ゴールを守り切った。
前半に追いつくことができなかった筑波大は、今大会ここまでベンチを温めていたリーグ得点王・FW中野誠也(4年=磐田U-18/磐田内定)を投入する。すると後半14分、左サイドを突破したDF野口航(4年=大津高/北九州内定)が鋭いクロスを上げると、中野がニアに飛び込んでヘディングシュート。しかしボールはクロスバーを直撃し、危ういところをDF楠本卓海(4年=大成高/山口内定)がクリアして難を逃れた。
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