早すぎた阪南大の敗退…川崎F内定MF脇坂&京都内定MF重廣がその悔しさと、須佐監督への感謝を語る
ゲキサカ / 2017年12月20日 23時19分
[12.16 全日本大学選手権2回戦 東京国際大3-2阪南大 夢の島]
インカレ2回戦・東京国際大との対戦で、Jクラブ内定者のMF脇坂泰斗(4年=川崎F U-18/川崎F内定)、MF重廣卓也(4年=広島皆実高/京都内定)、FW山口一真(4年=山梨学院高/鹿島内定)の3人を擁する阪南大は2-3で敗れ、初戦で姿を消した。早すぎる敗退に阪南大の須佐徹太郎監督も「一番強い学年になりそうだったのに」と悔しさをにじませた。
試合は前半16分までで2失点した阪南大が追いかける形に。後半16分に3失点目を喫すると、少しずつ攻勢に出た阪南大は同33分にDF岡部拓実(4年=正智深谷高)が1点を返し、後半アディショナルタイム1分過ぎに重廣がPA右から強烈な右足シュートを決め、1点差に詰め寄った。しかし、反撃は一歩及ばず、2-3で試合は終了。阪南大の主将・脇坂ら選手たちは涙を流しつつ、応援を飛ばしたスタンドに向かって挨拶をした。
試合終了後、会場に残っていた脇坂と重廣がそれぞれ試合を振り返った。脇坂は「エンジンがかかるのが遅かった」と前半の出来を反省する。後半から尻上がりに調子を上げた脇坂は後半20分、FW山口拓真(1年=西武台高)のクロスからシュートを放つが相手GKのセーブに遭うと、同39分にはPA左手前から右足ミドルでゴールを狙うがGKにキャッチ。「最後のほうも決めていればよかったんですけど。本当に決定力が足りなかった」と肩を落とした。
脇坂は大学4年間を思い返し、「1年目から試合に使ってもらった。本当に色々な経験をさせてもらいましたし、須佐監督には本当に感謝しています」と指揮官への感謝を口にする。しかしその感謝の念が大きい分、「悔やまれるのは、大学生活最後の一年間で主将として阪南大を日本一にできなかったこと。関西リーグも優勝できなくて、総理大臣杯も取れなかった。最後のインカレも取れなかったのは自分の責任かなって思いました」と後悔を募らせた。来季は川崎Fで新たなステージへと進んでいく脇坂。「(できなかったことを)また次のステージで取り返していけるように、自分自身も強くなっていかないと」とプロでの活躍を目指している。
重廣は「ボールを動かしながらゴールまで迫るのがうちのスタイルなんですけど、今日は横に動かしすぎた」と語る。「前線の動きが少しなかったので、後ろでつなぐ時間が増えてしまって。そこは攻撃の部分で失敗したかなって思います」と分析。終盤の自身の得点については手応えを感じつつ、「ああいう得点で逆転した経験がみんなにはあったので、選手もベンチも応援団もまだいけるっていう雰囲気はあったんですけど。時間がなかったですね。もっと早くに…っていう感じでした」と語った。
大学4年間について、脇坂と同様に重廣も開口一番で須佐監督に言及。「須佐監督に出会って、非常に、素直に良かったなって。僕自身が監督から学ぶことが多くて、すごく色んな要求をされる中でも、監督に育てられた4年間だったなって思います」を感謝を示し、来季の京都入団に向けて「開幕戦からスタメンを取れるように。大学でやってきたことをベースにして、試合でもチーム内でも表現していって、結果につなげていきたいです」と入団1年目からの飛躍を誓っていた。
(取材・文 石川祐介)●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集
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