[MOM942]中央大FW田中幹大(3年)_開幕2戦連発!今年は違うぞ2戦目で初勝利「個人としてもチームとしても上を」
ゲキサカ / 2024年4月15日 19時45分
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.13 関東大学L1部第2節 東国大0-1中大 東国大G]
この試合最初にやってきたチャンスを確実に仕留めた。押し込まれた前半を無失点で耐えた中央大は、後半3分、右サイドで獲得したCKをMF小川嵩翔(4年=甲府U-18)が蹴ると、FW田中幹大(3年=川崎F U-18)がボレーで合わせて、先制点を決めた。
「上手くボールも来て、振るというよりは上手く当てる感じで蹴れた。クロスをボレーで合わせる練習はやっている。それが出せたかなと思います」
開幕戦は前半から崩れて3失点。後半に田中が得点して一矢報いたが、完敗に終わっていた。「今日はみんな集中して守れていたと思うし、攻撃の面でも1点取れてよかった」。一週間前の反省を生かした初勝利に、田中も安堵の表情をみせた。
苦しんだ昨季の戦いを繰り返したくない思いがある。一昨年の2部リーグを制して3年ぶりの1部を戦った昨季だが、初勝利は第9節。残留争いを経験し、プレーオフで勝利して何とか残留を決めていたが、終盤まで息の抜けない戦いを続けてしまった。MF田邉光平(山口)やDF牛澤健(水戸)ら経験豊富な先輩たちはいたが、「いいサッカーをしても結果がついてこないことが多かった」という反省があったという。
そこで今年は宮沢正史監督や主将DF大野篤生(4年=前橋育英高)を中心に、「結果にこだわろう」と声を掛け合ってきた。「今日は自分たちのサッカーはあまりできなかったけど、とりあえず勝ち点3を目指していたのでよかった」。昨年との違いを見せられたことにもホッとした表情をみせた。
個人としても一皮むけたいという考えでいる。昨季も1部リーグで15試合に出場したが、2得点にとどまった。今年はシーズン前に行ったJクラブとの練習試合でも得点を決めるなど、ゴールへのこだわりを持って、シーズンに入っていた。「大学サッカーで圧倒するくらいにならないと、プロで活躍するのは難しいなと感じました」。2桁ゴールはノルマとしたいところだ。
田中が結果を残せば、必然とチーム成績も残るはず。すでにリーグ戦デビューしているMF尾川丈(1年=川崎F U-18)やMF岡野一恭平(1年=川崎F U-18)からも大いに刺激を受けていると話す田中は、「今年は優勝争いをしてインカレに出たい。個人としてもチームとしても上を目指して頑張りたい」と力強く意気込んだ。
(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集
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